10．魔法戦隊マジレンジャー ページ10
*
｢A、あの先生になんつったの？｣
｢"あの怖い人達に何されたの？"って聞かれたから"飴玉とたい焼き貰ってバブに乗せてもらった"って言った。コンワクした顔してたから"あの人たちは取って食おうなんて思ってねーよ"って付け加えた。｣
｢バカ。本当にバカ。｣
何か問題でも？と言いたげな表情でケロッと答えるこいつに頭痛を覚えなくもない。何一つとこいつらが危険が無い事を知らせる発言になっていない。むしろ逆になっているとも言える。
｢おにーさんたち！！弱いものイジメですか！？さては地底冥府インフェルシアのものですね！？｣
｢あ？何だ、地底冥府インフェルシアって。｣
｢魔法戦隊マジレンジャーの敵だよ。｣
｢何で三ツ谷が知ってんの？｣
｢マナが見てっから。プリキュアの事も知ってるぞ？｣
｢誰も聞いてねーよ、そんな情報。｣
折り紙やら画用紙やらで作ったであろう簡易的な武器を構える幼児。それを気にも止めずに話していれば彼女の仲間は増えていた。
｢やー！！｣と気合いの1発をドラケンに与えるも当然効くはずもない。むしろその武器は無様にへし折れてしまった。
丸腰になってしまった子供達をしばらく見ていたが、こいつは何を血迷ったのか…ポキポキと関節を鳴らし、それはいつだか
途端に子供達は我先にと逃げて行った。それはもう鼻水と涙でぐちゃぐちゃな顔面で。
｢なに子供いじめてんだよ！｣
｢あ？あいつらのヒーローごっこに乗ってやろうと思って敵役演じただけじゃねーか。｣
｢何もそんな迫真の演技する事無かったろ！？｣
かと思えば砂場ではマイキーが子供と一緒になって砂遊びを楽しんでいる。
あそこはあそこで何であんなにも打ち解けてるのだろう。さっきまで泣き叫んでたクセに子供は単純だ。
｢あれ、マイキーもガキに見えてきたんだけど…｣
｢あー、マイキーはほら…精神年齢がガキと近いから…｣
確かに、お子様セットの旗にテンションが上がるような奴だしな。
｢お兄ちゃん！｣
｢おねーちゃん！｣
足元の小さな衝撃と妹の声に振り返ればマナとハルがそれぞれ兄と姉にくっ付いていた。
これ以上ここにいれば収集のつかない事になりそうなので、砂場で楽しくなっているマイキーを引きずって俺らは幼稚園を出て行った。
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あう(プロフ) - 雪見大福さん» そうですね。心配してくれるって事はそれだけ自分の事を大切に思ってくれてるって事ですもんね。 (2021年8月3日 7時) (
レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 夢主ちゃん視点で自分の感情が動いてたので心配されるって…嬉しいですなって思いました (2021年8月2日 21時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - 紅さん» 更新を…ずっと待ってます…だと！？えー、嬉し(デレ)作品も気に入っていただけたようでありがたい限りです。頑張ります！頑張っちゃいますッ！！ (2021年8月1日 22時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - この作品が好きです。更新ずっとまっています。応援してます。がんばってください (2021年8月1日 22時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - kanraiさん» ありがとうございます！とても励みになります！！ (2021年7月30日 22時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あう | 作成日時：2021年7月27日 17時
