28話 山崎side ページ30
辰二つ、俺は、A君に駆り出されていた。
山南総長の腕を直すために。
一体、俺に何ができるというのだろう…?
医術ができるとはいえ、かじった程度だ。
雪村君も、蘭方医の娘とはいえ、おもに看病を得意とするのだろう。
手術などできるのか?
貴 「それでは、手術の説明をします。」
俺の心を見透かしたように、A君が話し出した。
貴 「山南さんには、睡眠薬と、強めの麻酔で寝てもらっています。
千鶴ちゃんには、生々しいかもしれませんが大丈夫でしょうか?」
雪村 「うん、大丈夫だよ。具体的には、何をすればいいの?」
雪村君には、強い意志が感じられる。
さすが、といったところだな。俺も見習わなければ。
貴 「基本的には、お湯の用意です。
僕が、汗をかいていたら拭いてくれますか?」
雪村 「分かった。それだけでいいの?」
貴 「はい。気分が悪くなったら、すぐに退出してください。
守ってくれないと、山南さんの命にかかわります。」
雪村君は、しっかりと頷く。
それを見て、A君は表情をやわらげた。
貴 「次に山崎さんです。山崎さんには、針治療を行ってもらいます。」
山崎 「針治療?」
手術に針を使うなんて、傷を閉じる以外に聞いたことがない。
貴 「強めの麻酔と睡眠薬ですが、おそらくあまり効きません。
ですが、これ以上使うと、毒になります。」
山崎 「そこで、針治療がいるということだな。」
貴 「そのとおりです。」
Aが、手術を行い、それを俺と雪村君が助ける。
そんな形となった。
巳の刻
A君は、瞑想をやめ、俺と雪村君に視線を送った。
俺も雪村君も、頷き返した。
彼女は、安心したように微笑み言い放った。
貴 「手術を始めます。」
その表情は、真剣そのもので、とても美しかった。
巳の刻…午前十時ごろ
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ひかる(プロフ) - 誤字脱字など、文法上の誤りを訂正しました。設定の変更はありません。 (2018年8月10日 9時) (レス) id: 1e5050a07d (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 16000hit,ありがとうございます! (2018年8月7日 20時) (レス) id: 1e5050a07d (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 15000hit,ありがとうございます。 (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1e5050a07d (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 14000hit,ありがとうございます! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 1e5050a07d (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 13000hit、ありがとうございます! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 1e5050a07d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sekka/
作成日時:2018年4月22日 16時