- きっとに続く言葉/第一話 ページ43
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『……ごめん、なさい。……わたしは、守られることしか出来ない、ちっぽけな騎士だから』
弱々しく笑みをこぼすこの子の抱える、重くてこの子を前々から苦しめ続けている何かに。きっとおれは、今もこの先も、触れられない。
そんな自分が、悔しい。
…
隣にいた彼女へと伸ばした手を弾かれた時、寂しさが半分と、そうだろうな、という納得した感情が半分だった。この子を救えるのは、引き留められるのはおれじゃないと、分かっていながらこの場に来た。それでもやっぱり、彼女に会いたいと思ってしまって。手を伸ばしたいと思ってしまって。その伸ばした手は、結局弾かれてしまったけれども。
やっぱり彼女に影響を与えるには、おれじゃ足りなくて。おれでは駄目なんだな、と分かってはいたものの、少し傷付いてしまった。
おれがAに影響を多少なりとも与えられることはおれだって分かっている。Aがどれだけ、おれたち『Valkyrie』を慕って、憧れてくれていたのか、よく知っている。おれは学年が違ったけれど、同学年の影片とは同じクラスでもあって、教室内でよく話していたようで、楽しそうに彼女との話を語っていた彼の姿をよく覚えている。『Knights』と『Valkyrie』。ユニットは違えど、確かにそこには友情が成立していたと思う。
ただ、
それでも結局、敵わないのだ。
その理由は、おれには分からない。
けれど、強いて言うなら。"レオちんだから"、というのが答えだとおれは思う。Aのことをよく知る彼だから。傷付けられた過去を持ちながら、もう1度舞台の上に立とうと思えた彼だから。沢山の人を愛して、沢山の人に愛されている彼だから。今も昔も、彼女を愛し、彼女に愛されている彼だから。
(…悔しいけど)
おれでも他のみんなでも、レオちんには、敵わない。
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ラビット_(プロフ) - オンナさん» 展開にわくわく…！凄く嬉しいです、ありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します🙏 (7月18日 5時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット_(プロフ) - とわさん» そう言って頂けて嬉しいです😊🌟続編でもよろしくお願い致します🙏 (7月18日 1時) (レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
オンナ(プロフ) - とても面白くてこれからの展開にワクワクしています。続編楽しみです！ (7月17日 9時) (レス) @page49 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - めっちゃ面白いです！頑張ってください！更新待ってます。 (7月10日 22時) (レス) @page47 id: ac6daa7edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らびまる | 作成日時：2023年3月29日 8時
