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「ん…ぁ…?」
ゆっくりと体を起こす…今回は傷が深かった
らしい、いつもより時間がかかった。
そして目を開き、違和感を感じる。
私が眠ったのは薄暗い路地裏だったはずだ、
しかし、私はいま…車に乗っているらしい。
ゴトゴトと心地よい揺れが眠気を誘うが
それどころではない。
「…これはどこへ向かっているのかなー?」
前の席に座る二人の男へ向けて微笑みつつ
聞いてみる。
すると助手席に座る茶髪の男の子は
少し驚いた風の顔で「おいアンタ…何者でぃ?」と尋ねてきた。
華麗にスルーし運転席の方の男に答えを求める
が、そっちはびびりたおしていて答えられそうにない。
仕方なく茶髪の子に話を聞くことにする。
「私は私だから。で、この車はどこへ?」
「納得いきやせんけど、答えてやりまさぁ…
今から取り敢えず屯所へお前を運ぶ予定だったんだけどねぃ…まさか復活するとはな…。」
なるほど、こいつらは私が死んでいると
思っていたのか。
だから運転席の黒髪もあれだけビビっていたわけだ、納得納得。
「あ、じゃあ私降りますね、死体じゃないので。」
そう言い車のドアを開け、飛び降りながら
「Fooooo!」大声で叫ぶ。
2人が「「はぁあああ!?!?」」と
叫んでいるが気にしてはイケナイ!

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作者名:琴爪 凛 | 作成日時:2018年4月9日 1時

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