protect11ー逃げないと… ページ4
side・星羅
後ろが騒がしくなってきた。
多分、私が逃げたのがバレたのだろう。
それがわかったところで、足を止めて仕舞えば捕まってしまうことは分かりきっている。
今は取り敢えず森に逃げ込むことだけを考えて走らなければならない。
武器を持っていない私には、抵抗するすべなどないに等しい。
森に入れば、木に登って仕舞えば撒くことも出来ないことはないだろう。
そう思い走ると、森に入ることができた。
急いで木に登ると、下から声が聞こえた。
それは敵の声ではない。
私がずっと聞きたかった声＿＿＿＿＿＿＿＿
貴「？！なんでここに…
ゾムさん…！ショッピさん…！」
びっくりして声をあげると、上を見た二人は目を見開いて立ち止まった。
zm「な、な、なんで星羅がここに…？！」
syp「一体どうやって…！」
そんな風に声をかけてくださり、私の心配もしてくださった。
でも、今はそんなことをしている暇はない。
貴「後で説明します…！あの、残ってる武器があれば、貸していただけませんか？」
そういうと、ゾムさんは後ろの兵士に声をかけて、ナイフと銃を私に渡してくださった。
そして、敵国の方へ行こうとする私の腕を、ショッピさんが掴んだ。
syp「ちょっと…どこへ行くん？」
貴「私、城を逃げ出したんですよ。だから、追手が来ています…。
だから、皆さんに遭遇する前に、倒して来ないと…」
そういうと、ショッピさんもゾムさんも一緒に行くと言ってくださり、私は大丈夫だと言うと
zm「実は、今から戦争が始まんねん。」
syp「だから、流石に一人は危ないやろ」
そう言われて、お二人の隊と一緒に動くことに。
何故戦争なんて…と私が呟くと、そんなの星羅を助ける為に決まってるやろと言われ、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
私のせいで、私が迷惑をかけたせいで戦争を起こさせてしまったんだ。
この時、私は戦争を一刻も早く終わらせることを決意した。
そして、私は忘れていたのだ
私が狙われていた理由を。
そして、力が解放されるまでのタイムリミットは後10時間をきっていた＿＿＿＿
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作者名：rabbit | 作成日時：2019年10月23日 20時
