【wrwrd!】脇役の少女 3 (ページ13)

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protect19ーまずは…？ページ13

side・星羅

後ろを振り向くとたくさんの兵が。

ざっと数えても100はいるだろうなぁ…

まぁ、でも敵は私を殺すことはできない。

それは相当有利な条件だ。

武器はあまり手持ちはないけれど、殺した兵から取ればいい。

そんなことを考えながら、足元の兵から剣をとり駆け出した。

正直に言ってしまえば、剣は得意ではない。

まぁ、使えないこともないのだが。

確実に一人一人潰していく。

頸動脈や心臓などの急所を狙う。

そりゃもちろん塞がれることも多いし、時間もかかるがしょうがない。

まずは、情報管理室を探さなければ。

情報はもう要らなくなるだろうけど、指示が飛ばなくなれば一気に崩すことができるはず。

まぁ、そんなことしなくても大丈夫なのは分かっているが、少しでも犠牲者を減らしたい。

周りを見ながらも兵を倒していく。

もう、五分は経っただろう。

やっと情報管理室を見つけた。

その時にはもう、兵は残り数人。

増援が来る前に倒して情報管理室へ入らなければ。

そう思い、ずっととってあった手持ちの銃で敵兵を殺し、情報管理室の扉の前へ。

パスワードを打つだけであったため、ポーチに入っていたタブレットを使ってハッキングをして、入ることができた。

情報管理室には、十人程の兵が。

非戦闘員なので、なんの問題もなく殺すことができた。

扉にロックをかけ、メインコンピューターにUSBを挿す。

そして、ハッキングをして、情報だけ一応保存しておいてから、プログラムを破壊していく。

部屋には、敵兵のインカムから聞こえる戸惑う声と、カタカタとキーボードを叩く音だけがこだまする。

思ったより時間かかるかも…

そんなことを思っていると、インカムから声がした。

ut［はーい、僕です。］

貴［大先生…！戦場の指揮は…？］

確かロボロさんが大先生に頼んでいたはずだ。

ut［もう兄さんとショッピくんが城内から出て、ロボロが戻れるようになったから戻ったで？］

貴［？！そっか…もう出て…よかったぁぁ…］

そんなことを話しながら手は止めずに作業を続ける。

ut［星羅は何してるん？］

貴［今は…β国の情報管理室で、一応情報だけUSBに保存して、プログラム破壊してます。

後、インカムのハッキングですかね。］

ut［情報管理室？！…はぁ…逃げるって言う手段はなかったん…］

そう言いながらも、［手伝うわ」といい、手伝いをしてくれるそうだ。