太宰 治と三日月宗近 ページ12
『んぁー…』
今は審神者部屋で私と太宰さん、中也といる
問題は薬研に三日月が何かを言った感じだよね
あの様子じゃ…
【お前はあの時のことを忘れたのか?】とか【人間如きに…】みたいな?
昔の事を抉り返すようなことかと思うけど
でも何で薬研なんだろ?そこが一番突っかかるんだよなぁ
心許してくれたと思ったんだけど
『分からん』
太「何がだい?」
読んでいた本を閉じ太宰さんが口を開いた
ちなみに清光と乱はそれぞれの部屋へ戻って行った
乱は薬研の事を心配していたので付き添うように言っておいた
『薬研藤四郎のことだよ、まぁ私に敵意剥き出しだったのは知ってたんだけどあんな堂々と向かってくるかね…?』
太「ふむ、みあここに来てからの経緯を話してもらってもいいかい」
中「俺にも聞かせろ」
『わかった』
私はここに来てからの事、前任の事、地下室での拘束、その他諸々のことを話した
太「なるほどねぇ…」
中「ハッ胸糞悪ぃ話だな」
『前任がゴミだったし私に対しての反応はそんなもんだろうとは思ってたんけどねぇ…』
どうしたもんかね、と天井を仰いでいると襖の奥から声がした
一「…一期一振です、襖を開けてもよろしいでしょうか」
『…どうぞ』
一「失礼致します、お願いがあり参りました…。聞いていただけますでしょうか?」
『私にできる範囲であれば』
一期一振は跪き頭を下げた。いわゆる土下座だ
一「今までの御無礼申し訳ございません…!!弟たちの責任は私が取ります…」
そう言うと恐る恐る自分の刀を差し出した
私は差し出された刀を受け取った
一「折るなり夜枷なりなんなりしてくれて構いません…!!その代わり弟たちを手入れしてくれませんか…??」
ここの刀は仲間思いですねぇ…
さすが苦難を乗り越えていた刀だ
はぁ…でも
『いりません、これ』
一「しっ、しかしっ!!」
『だから言ったじゃないですか…手入れはしますし、貴方たちを傷つけるつもりなど毛頭ないと』
君達にとって私はどれ程の鬼なんだい…
一「…ありがとうございます」
そうと決まれば
『ちょっと、栗田口の手入れしに行って来まース!!!』
太「いってらっしゃーい!!」
中「ついてかなくて大丈夫か?」
『よゆーよゆー』
−−−−−
あれからすぐに栗田口の手入れして部屋に戻ったが
中「お、戻ったか」
『うん、ってあ、…れ…??』
そこに太宰さんの姿は無かった
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作者名:ハウル | 作成日時:2018年6月15日 0時