【浦/島/坂/田/船】私の彼氏さん。【短編集】

＊ ページ49

「わ、志麻くんゲームつけっぱなしで外出てたの？！」

「なんやねん。悪いか？」

「いや悪くないけどさ笑」



…うらたさんのしていたゲームと同じだ。
うう、うらたさんどうしてるかな…

だめだめ、今は忘れるんだ。
うらたさんは仕事中なんだから。邪魔しちゃダメ。



そんなこんなでしばらく志麻くんとゲームをしていると、インターホンが鳴った。

志麻くんはゲームの途中で、ちょうど私は休憩中だったし…ね、




「はーいどちらさ…」


最後まで言葉が出ないくらいに驚いた。
なんで、？仕事中なんじゃないの？

私の目の前にはどこか不機嫌そうなうらたさん。




「……なにしてんだよ」

「う、うらたさんの仕事の邪魔しないように志麻くんと遊んでたの。そっちこそ、急に、なに、」




可愛い事の1つも言えないこの口が憎い。
こんなことを言いたいんじゃないのに。

そう思ったのも束の間、うらたさんの腕が伸びてきてぎゅっと抱きしめられる。



「構ってやれなくて悪かったな。仕事終わったから、その…帰ってきて」

「、っうん、私こそ、っごめんね…」


「…………あのー、お熱い所申し訳ないんやけどいつまで玄関でいちゃつくん？」



志麻くんのその一言でうらたさんからバッと離れる。…見られてたなんて恥ずかしい。

帰る準備をしていると、志麻くんから頑張れ、との言葉。
主語がなくてよくわからなかったから、曖昧な返事をしておいた。




手を繋ぐなんて数ヶ月ぶりだから、心無しか顔が熱い。



「……これ」


帰っていると、うらたさんが志麻くんとのメッセージのやり取り画面を見せてきた。

その中の写真に映っていたのは、自分で見たこともないくらい、笑顔でゲームをしている私。



「俺といる時、そんな顔しねえくせに。
…なんなの、すげえ嫉妬したんだけど。」

「え、あ、だって…」

「…んだよ。」

「う、うらたさんといるといつもドキドキしちゃって、余裕、なくて…うぅ、」



恥ずかしい。なぜ今日だけでこんなに照れているんだろうか、

うらたさんの方をちらっと盗み見ると笑っていた。



「な、なんで笑って、」

「いや？かわいーなって」

「か、かわ…！」



本当に恥ずかしい1日でした。


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閲覧ありがとうございます( ˙³˙ )


続編はもうすぐしたら作ります〜どうぞ続編もよろしくお願いしますm(_ _)m


私の彼氏さん。をお読みいただいた皆さん、ありがとうございました！！

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