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優くんの家には何度か行ったことがあったので、道は大体覚えてた。
あ、や、やましいことはなかったからね？！
家に着いたくらいで優くんの体力が限界に達しそうだったので、急いで優くんの部屋のベッドに押し込む。
一軒家だから２階に部屋があって遠かった…
とりあえず服を着替えてもらわないとシワになるよね、と思いつつ水とタオルを用意する。
さすがに人の家のクローゼットを勝手に開けるのは気が引けたので、持っていたタオルで代用した。
優くんの部屋に戻るとやっぱりまだ苦しそうで。
急いで濡らしたタオルをおでこに置いてあげると少し表情が和らいだ気がした。
「大丈夫？熱測れる？」
「…ん」
そう言って私の手から体温計を取り、布団から身体を起こした時に気付いた。
優くん、着替えてる。
部屋着の優くんはあんまり見たことがなくて、体調不良者だというのに意識しちゃって私まで顔が赤くなる。
体温計のピピ、という無機質な音で意識が戻され、温度を見てみると
「…３８．２ °Ｃ？！
学校ですごくしんどかったんじゃないの？！
無理せずに伝えてよ、っもう…」
とても苦しそうにしていたのに、早退の声掛けをしなかった自分に苛立ちを覚える。
「大丈夫、大丈夫やから…」
「っごめ、私飲み物買ってくる」
そう言ってカバンに手を伸ばしたのに、その手がカバンを掴むことはなかった。
その代わり、少し泣きそうな、掠れた声で私の袖をきゅっ、と引っ張って、
「いやや、行かんといて…？１人は怖いもん…」
目をうるうるとさせながらそんなことを言われても困る。
その一方で、わんぱく系な感じから一変して、少し弱々しい感じも可愛くて好きだな、と不意に感じた。
「ん、わかった。
だから、しっかり寝て？」
「へへ、よっしゃ〜…」
力の抜けた声で喜ぶ彼を見ても胸が高鳴る。
優くんが寝たら風邪薬を取りに行こう。
そう思い、ベッドに背を預けた。
…
「体調戻ったで！！ありがとう！！」
「いえいえ。良かった良かった！」
次の日にはいつも通りのわんぱく優くんに戻ってた。
弱々しい優くんも可愛かったけど、やっぱり元気いっぱいな優くんが好きだなあと、そう思わされた１日でした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
閲覧ありがとうございます(ˊᵕˋ)
とくべつかんけい。【志/麻】→←わんぱく彼氏の弱音【と/な/り/の/坂/田/。】
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こっとん(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます♪ 更新続けさせていただきます！！マイペースに頑張って行きますので、続編もよろしくお願いします！ (2019年1月25日 17時) (
レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - しゅがー@こたぬきさん» コメントありがとうございます〜 ああああ温かいコメントが元気の源です… 頑張りますので、どうぞこれからもよろしくお願いします！ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - たのしんでるので、がんばって更新続けてください!もちろん自分のペースでゆっくりゆっくり・・・私はいつまでも待ち続けますよ! (2019年1月23日 21時) (レス) id: 8533be78e2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー@こたぬき - 面白いです！いい作品で読んでいて楽しいです！無理せずに頑張ってください！ (2019年1月23日 20時) (レス) id: 1f604a1e22 (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - ハゲつるマン@19830617さん» わわっ、ハゲつるマンさんからコメントが！？？？！めちゃくちゃ嬉しいです、、！なるほど、そういった考え方もあるんですね。もう少し考えてみます、貴重なご意見ありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月23日 20時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっとん | 作成日時：2018年10月11日 17時
