9話 ページ10
土方「ローズティー･･･か･･･」
訝しげにティーカップに口をつけた土方さんはゆっくりと中に入った液体を喉に流し込んでいく。･･･紅茶は苦手だったのだろうか、それとも私が入れたものだから不安なのか･･･ゴクリと音がし、土方さんの喉仏が動いたのを確認した私は、彼の感想を待つ。
土方「･･･う、ま･･･」
目を見開き、顔を驚愕の色に染めた土方さんの口から小さく出た言葉に、安堵のため息をつく。開いた左手で口を押さえながら「マヨネーズ入ってねえのに･･･」と呟く土方さんからして、彼はまよねーずというものが好きなのだろう。どんなものか知らないけど･･･
フラン「これでも紅茶入れたり、料理したりは得意なんだよ」
料理が得意なくせにまよねーずを知らないのか、と思った人もいるかもしれないが、私は基本的に名前ではなく見た目と匂いで覚えているのだ。
例えば砂糖、砂糖は紅茶にもよく使うから名称まで覚えたけど同じように見た目が白い粉(塩のことです)との見分けも、見た目や匂い。･･･吸血鬼が人間に比べて五感が発達してるからね。
土方「･･･料理も得意なのか･･･なら、隊士にするよりも女中として働かせたほうが良いか?」
フラン「･･･女中?」
首を傾げて尋ねると、炊事、洗濯、掃除などを行う人のことらしい。･･･メイドに近いのかな?
吸血鬼である私はそこまで多くの睡眠や休養を必要としないし、これでも一応魔法少女、もしもの時は魔法を使ってしまえば良いだけの話だ。･･･洗濯をするなら水は使うだろうけど、流水は日光ほど苦手なわけでもないし･･･
フラン「女中さんの仕事は引き受けるよ!!･･･だけど、隊士兼女中、みたいな感じで両方やらせてほしいかな･･･」
土方「･･･良いのか?仕事の量、かなり多いぞ」
フラン「うん。土方さんから血をもらうんだったら、これぐらいしないと私の気が済まないし･･･」
心配そうな顔をしていた土方さんだったが、にっこり笑いながらそう言うと安心したように微笑んでくれた。
＿＿＿、私、この人を護るために、もう少し生きてみようと思うの。
だから、まだそっちには行けないや･･･
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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (
レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです！無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようですごく嬉しいです！物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フランドール | 作成日時：2022年3月10日 17時
