8話 ページ9
(真選組に女中がいない設定で話を進めます)
フラン「ねえねえお兄さん、お兄さんや近藤勲さんのこと、なんて呼べば良い?」
土方「・・・は・・・?」
私のもともといた世界では男の人と関わることがそうそうなかったため、どうやって呼んだら良いかわからないのだ。・・・しかも、実年齢は私の方が上でも見た目でいえば二人の方がお兄さんだ。
多分人間でいえば15歳くらいの見た目をしている私が近藤勲さんのことを呼び捨てで呼んだら不自然だし、何より恩がある以上そんなことはできない。
土方「・・・俺は近藤さんって呼んでるからな・・・それでいいんじゃねえか?」
フラン「近藤さん、ね・・・だったらお兄さんは土方さんでいいかな?」
筆を片手に書類に文字を書き込んでいる土方さんが軽く頷いたのを確認し、近藤さんと土方さんの名前を何度か復唱する。うん、覚えたはず。
フラン「・・・ねえ、土方さん・・・私で良ければなにかお手伝いするよ?」
思えば土方さんは私にかなりの量の血を吸われたばかりなのだ。平静を装ってはいるが、恐らく体は相当キツイだろう。・・・しかし土方さんは大丈夫だと言わんばかりに首を横に振る。
フラン「そっか・・・あ、それじゃあキッチン借りてもいいかな?」
土方「?・・・ああ・・・」
許可をもらい、キッチンの場所を教えてもらった私は物音を立てないよう気をつけながら、昔河童にもらった収納アイテムの中からティーセットを探した。
キッチンにて、ヤカンを勝手に拝借した私はお湯を沸かしながらローズティーを入れる準備を進めていた。土方さんの口に合うかどうかはわからないが、人間の食べ物を食べることができない吸血鬼が唯一好む紅茶ならば、貧血にも効果があるはずだ。
恐らく他にも貧血に良いものはあるのだろうが、人間の食べ物には詳しくないので紅茶ぐらいしか思いつかなかったのだ。
ティーカップに紅茶を注ぎ、こぼれないように気をつけながら運ぶ。・・・土方さん、お仕事大変そうだったし・・・少しでもリラックスできればいいんだけど・・・
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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです!無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2022年3月10日 17時