27話 ページ28
総悟「見なせェフラン・・・よく燃えてらァ」
カエルを十字に組んだ丸太に縛り付け、その足下でたき火をする・・・総悟君は警察とは思えないような顔をして薪をくべるが、浮かんでくる感想はいい気味だ、という言葉だけで、総悟君を止めようなんてことは全く思わなかった。
土方「何してんのォォ!!お前!!」
隊士達に対する話は終わったらしい土方さんが、すごい表情をしている。・・・まあいくら腹が立ったといえど幕府の高官にしていい仕打ちではないが・・・
総悟「これで敵おびき出してパパッと一掃、攻めの護りでさァ」
フラン「ついでに鬱憤も晴らせて一石二鳥・・・名案だね、総悟君」
カエルの口に薪を突っ込む総悟君を見ながら笑顔でそう伝えれば、案外ドSなんだな・・・とボソリと呟く土方さん・・・そうなのかな?
総悟「・・・土方さん、俺もアンタと同じでさァ」
カエルの口に突っ込んだ薪を押し込みながら、総悟君は言葉を紡ぐ。・・・自分が真選組にいるのは、近藤さんが好きだからだと・・・だけど近藤さんは人が良すぎるから、自分たちのような性悪がいて丁度いいのだと・・・土方さんはそれを聞き、満足そうに笑うと・・・
土方「薪をもっと炊け、総悟」
土方さんの言葉通りに、たき火に何本もの薪をくべる総悟君・・・それに対し、カエルがうめき吠えを上げた、そんなとき・・・
「天誅ぅ!!奸賊めェ!!成敗に参った!!」
「どけェ、幕府の犬共・・・貴様らごときにわか侍が信の侍に勝てると思うてか」
剣を構える土方さんと総悟君の隣で、どうやって戦おうかと考える。・・・武器は持ってないし、魔力が制限されるこの世界で能力や弾幕を使うのは悪手だし・・・やっぱフィジカルでどうにかするしかないね・・・
近藤「全く、喧嘩っ早い奴らよ・・・トシ、総悟、フランちゃんに遅れをとるな!!バカガエルを護れェェェェ!!」
近藤さんのかけ声と共に攘夷浪士さんからカエルを護るために戦った私たちは見事勝利を収め、攘夷浪士の大量検挙に成功し、屯所へと戻る道中・・・
フラン「あの、近藤さん・・・怪我負わせて、ごめんなさい」
土方さんや総悟君は私が悪いわけじゃないっていってくれたけど・・・打ち所が悪ければ死んでいてもおかしくはないのだ・・・謝らなければ、私の気が済まない。・・・だけど・・・
近藤「なんで謝るんだフランちゃん・・・ここは俺が、ありがとうっていうところだぞ」
笑顔を浮かべた近藤さんは、そう言った。
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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです!無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2022年3月10日 17時