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21話 ページ22

フラン「・・・よし、とりあえず見た目は完璧かな・・・」

 焼き上がったオムレツをケチャップライスの上にのせ、切れ込みを入れると中からとろとろとした卵があふれ出てくる。・・・味見ができないため味の補償はできないが、外観はとてもおいしそうにできた。

フラン「オムライス完成!!・・・後は野菜をトッピングして、ケチャップかければできあがりだね」

 とは言っても銀時君たちはお客さんをお出迎えに行ったまま戻ってこないのだが・・・話し声は聞こえるから、何かあったわけではなさそうだけど・・・私の五感がいくら人間より優れているといっても、聞こえてくるのは銀時君たちの声だけ・・・それも怒声ばかりで、誰と何を話しているのか、皆目見当がつかない。

フラン「・・・とりあえず、トッピング終わらせて付け合わせのサラダ作って、それでもお話中だったら様子見に行こうかな・・・」

 そう決めた私は次々に野菜を切っていく。・・・食品に至ってはあまり知識があるわけではないので、何と何を合わせればおいしくなるのかなどはよくわからないから、とりあえず昔読んだ本に書いてあったレシピを思い返す。無論500年以上前の話であるが、何度も読んだ本のため内容はバッチリだ。

フラン「ええっと・・・後はあの赤くて丸い小さい野菜・・・トマトだ!!」

 1000年もの記憶が詰め込まれた脳みその中から、なんとか探し出したトマトという名の野菜を買い物袋から取り出し、お皿に並べたたそのとき・・・

土方「・・・やっぱりここにいたのか、フラン」

 出会ったのは昨日・・・だけどすっかり耳になじんでしまったその低い声に驚き、反射的に振り替える・・・そこにいたのは、紛れもなく想像していたとおりの人物・・・だけど・・・

フラン「土方さん・・・どうしてここに?」

 彼が堂々と上がってきたということは、真選組と万事屋がそれなりに親しい仲であることは明白・・・だけど、土方さんは私がここにいるのを知ったような口ぶりでここに来た。・・・つまり、万事屋に用があってきたところ、たまたま鉢合わせたという可能性は低いだろう。

土方「お前の帰りが遅ェから、探してたんだよ・・・んで、たまたまここに寄ったら玄関にお前のらしき靴があったからな・・・そういうお前こそ、何でこんなところにいるんだ」

 土方さんの発言に、慌てて時計をみる。・・・屯所を出てから、もう数時間経っていた。

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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです!無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フランドール | 作成日時:2022年3月10日 17時

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