20話 土方side ページ21
神楽「今すぐ帰れって言ってるのがわからないアルカァァァ!!!」
フランが屯所を出て数時間、何事もなければ1時間もかからないような仕事内容であったため、探しに来たのだが・・・どこにも見つからず、最終手段として総悟が持ち出したのがここ・・・万事屋だった。
総悟「うるせェなクソチャイナ・・・こっちはてめェにかまってられるほど暇じゃないんでィ」
銀時「だったら早く帰ってくれない?・・・こっちは今から数日ぶりのまともな飯が待ってんだよ」
だからここに来るのは嫌だったんだ・・・と心の中で呟く。コイツに貸しを作る、ということがそもそも気にくわない上、そもそもこいつらが俺たちに協力などするわけがない。煙草に火をつけながら、俺は大きくため息をついた。
総悟「旦那ァ・・・そりゃねえですぜ・・・こっちだって腹減ってんのに、うちの女中が買い出しに出たきり帰ってこないんでさァ・・・」
神楽「だったらそのまま空腹で死ねばいいアル!!」
チャイナ娘と総悟の言い争いは白熱していくし、万事屋はいちいち癪に障るし・・・ここにいてもらちがあかないと総悟を無理矢理にでも連れて行こうとした俺は、万事屋の玄関に似つかわしくない、赤色の靴を見つけた。・・・この靴は・・・
新八「ちょっと、いったいどうしたんですか・・・って、土方さんに沖田さん!?」
万事屋のメンツは全員そろった・・・のにもかかわらず、部屋の奥からは料理をしているであろう音が聞こえる。・・・こいつらとは昨日もあったが、仕事をしているようには見えなかった。それなのに急に飯にありつけた、ということは・・・
土方「・・・ちょっくら中を改めさせてもらうぜ」
妨害をしてくる万事屋の連中を振り払い、中へと足を進めていく。不法侵入だとか、職権乱用だとか・・・横からグチグチ言われているが、ある程度の確証がなければこんな真似はしない。・・・そして、台所をのぞき込んだ俺は、昨日今日ですっかり見慣れてしまった赤色の服を着た背中を見つけた。
土方「・・・やっぱりここにいたのか、フラン」
皿の上に野菜などを盛り付けていたフランは、俺が声をかけると驚いたように振り返った。
フラン「土方さん・・・どうしてここに?」
それはこっちのセリフだ馬鹿野郎・・・口にはしなかったが、何故万事屋のところなんかにいるんだと問いただしたいのはこっちである。
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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです!無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2022年3月10日 17時