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19話 ページ20

フラン「・・・銀時君、台所借りてもいい?」

 ビニール袋の中からいくつかの食材を取り出して銀時君に尋ねると、先ほどまでと打って変わって明るい表情になった彼は大きく頷き、神楽ちゃんはその後ろで奇声を上げながら飛び回る。新八君は遠慮していたが、表情の中にどことなく期待が浮かんでいるのを見逃さなかった。

神楽「フラン、料理できるアルカ?」

フラン「うん、昨日ある人に拾ってもらってね・・・そこでメイド・・・じゃないか、お仕事させてもらってるの」

 余ったら明日のご飯にしてもらえばいいか・・・と考えながら、かなり多めのお米を量り、同じく大量の食材を並べる。

フラン「・・・っ・・・」

 お米をとごうと水道に手を伸ばしたところ、手のひらの水に触れた部分が業火で焼かれるような痛みを発する。・・・忘れてた・・・ここでは魔法の発動時間が短くなるんだった・・・

 本来の私の種族はもちろん吸血鬼だが、ある程度の魔法も使えるため魔法少女とも呼ばれている。・・・日光はさすがに無理だけど、流水は魔法で克服することができるのだが、この世界では魔法の効果時間が短くなる。そのため、朝かけた魔法の効果が切れてしまったのだろう。

神楽「そ、その手・・・どうしたアルカ!?」

 シュウシュウと音を立てて煙を出す私の手に驚いたかぐらちゃんが大声を上げると、銀時君と新八君も慌て出す。

銀時「オイィィィ!!!うちの水道硫酸とか流れてんじゃねェの!?」

新八「大丈夫ですかフランさァァァァん!!すぐ手当てするんで待ってて下さい」

フラン「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」

 パチンと左の指を鳴らすと、煙は止まり、元通りの手が帰ってくる。そしてもう一度水道に手を通すと、今度は何の異常もなかった。

フラン「吸血鬼()の弱点が流水ってだけだから、ね?」

 3人が落ち着いたのを確認したところで、炊飯器をセットし、食材を切る。・・・今作っているのは私の一番の得意料理であるオムライスだ。・・・まあそれでも、メイド長の料理にはかなわないけど・・・なんて考えながら料理を進めてしばらく立つと、インターフォンが鳴った。

神楽「なんだヨ・・・ちょっくら追い払ってくるネ」

銀時「3日ぶりのまともな飯が待ってんだ・・・誰が来ても追い払うぞ」

 鬼のような形相で出て行った二人に新八君は大きくため息をつく。・・・すると、玄関から怒声が聞こえてきた。

新八「・・・ちょっと見てきますね」

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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです!無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フランドール | 作成日時:2022年3月10日 17時

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