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15話 ページ16

日傘を差し、土方さんに連れられていくと、土方さんや総悟君とは違ったタイプの黒い服を着たお兄さん達が綺麗に並んで立っている。大退の人数は朝食を作る際に聞いていたが、想像していたよりもがたいのいい人が多い。・・・足りるかな、朝ご飯・・・

隊士1「おい!!副長と一緒にいる子・・・誰だ?」

隊士2「さあ・・・でもあの子、かわいいなぁ・・・」

 先ほどまで綺麗に形成されていた列は、隊士さんが私の姿を視界に入れた途端に崩れ、辺りもガヤガヤと騒がしくなる。・・・賑やかなのは良いことだけど、これでいいのだろうか・・・そう思って土方さんに目を向けると、眉がピクピクと動いている。・・・お怒りモードじゃん・・・

隊士3「確かに可愛いけど・・・子どもだぜ?・・・まさか副長、ロリコ・・・」

土方「テメェらァァァァァァァァ!!!全員まとめて士道不覚悟で切腹だァァァ!!」

 刀に手をかけ、もともと開いている瞳孔をさらに開いた土方さんが隊士さんの中に突っ込んでいこうとするので、慌てて止める。

フラン「貧血なんだから大きな声を出したり、暴れたりしたらダメ・・・倒れるよ」

 土方さんが貧血になった原因である私が言うのもどうかと思うが、耳元で小さくささやくとピタリと動きを止めた土方さん。わずかに顔を赤く染め、咳払いをしている。

土方「・・・フラン、自己紹介」

フラン「あ、えっと・・・フランドール・スカーレット・・・吸血鬼の末裔です」

 私の言葉に、ザワザワと騒がしくなる隊士さん達。やっぱりか・・・と思ったが、向けられた視線の違和感に気づく。・・・これは、恐怖や憎悪なんかじゃなくて・・・興味・・・?

土方「死にてぇとか言ってやがったから保護した次第だ。・・・これからは真選組の副長補佐兼女中として働いてもらうことになった。さっき総悟と戦わせて確認したが、戦闘力についてはここにいる誰よりも高い。・・・ただ、人間の生活に慣れてない部分も多いみてぇだから、何かあったら助けてやってくれ」

 土方さんの言葉に、隊士さん達は頼もしい返事をする。・・・正直、驚いた。半数ぐらいの人は私のことを煙たがるんじゃないかと思っていたのに、私の入隊に対して嫌な顔をした人は一人もいなかったから。・・・温かくて、優しい・・・かつての幻想郷(私にとって一番幸せだった世界)みたいなところだね・・・

土方「フラン、今日はとりあえず食材の買い出しと晩飯の準備を頼む」

フラン「わかった」

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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです!無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フランドール | 作成日時:2022年3月10日 17時

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