14話 ページ15
土方「フラン、朝飯の用意ができたならちょっと来い。隊士にお前を紹介する」
煙草を口にくわえながらそういった土方さんのあとをついて行く。総悟君と戦ったときも何人かはいたが、あれはほんの一部らしい。･･･ちなみに総悟君は食道の椅子出アイマスクをつけて眠ってしっまた。
フラン「あ･･･待って、土方さん」
外へ出て行こうとする土方さんを慌てて引き留め、収納アイテムの中から日傘を取り出す。日差しや雨だけじゃなく、銃弾やある程度の弾幕まで防ぐことのできる真っ黒な傘。パゴダ傘、と呼ばれるタイプのもので、フリルのついたかわいい傘のため私のお気に入りだ。
土方「･･･吸血鬼は太陽が苦手って、本当だったんだな･･･」
フラン「うん、灰になっちゃうの。でも一瞬だけなら平気だよ」
手袋を外し、ほんのわずかに左手を日光にさらすと、ジュワッと音を立てて左手から煙が出る。ピリッと痛みが走るが、すぐに日陰に戻したので問題はない。しかし、その様子を見た土方さんは慌てた様子で私の手をつかみ、ジッと見つめている。
土方「･･･驚かすなよ･･･」
どうやら、本気で心配させてしまったようで申し訳なくなってくる。･･･あそこの人間ならともかく、外の世界の普通の人間に心配されるなんて初めてで、少し嬉しい。
フラン「そんなに心配しなくても･･･完全な吸血鬼ならともかく、私は半分人間だもん･･･大丈夫だよ」
土方「･･･え･･･?」
フラン「え?」
驚いた様子で私を見てくる土方さんに、そんな変なこと言ったっけ･･･と考えて、そこでようやく気づく。･･･そういえば、人間の血が流れてるってことは言ってなかったっけ･･･
フラン「ごめん、言うの忘れてたね･･･私のお父様は人間でね、私は吸血鬼と人間のハーフなの。･･･まあでも、人間の食べ物を食べることはできず、血をのまなければ生きられないし、身体能力も純粋な吸血鬼と大差はない。･･･ほんのわずかに弱点に強く、回復速度が遅いぐらいの差しかないのよ」
あくまでこの物語内での設定であり、今後この設定をつかうかどうかは不明であるが、私のような吸血鬼と人間のハーフと、半吸血鬼は別物であるということを知っておいてほしい。吸血鬼と人間のハーフは吸血鬼と人間の間に生まれたもののことだが、半吸血鬼は吸血鬼化した人間のことを指す。ちなみに人間が吸血鬼化する方法は吸血鬼の血を輸血することらしい。
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フランドール(プロフ) - マヤさんさん» ありがとうございます!!受験で長らく執筆から離れていたため、まだリハビリ中ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月18日 6時) (
レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
マヤさん(プロフ) - すごく面白いです！無理せず、更新頑張ってください (3月18日 2時) (レス) @page22 id: 855f1dce83 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - カカオさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようですごく嬉しいです！物語もまだまだ序章なので、この先もっと楽しんでいただけるよう頑張ります (2022年3月31日 16時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - スランプとは思えないです (2022年3月31日 15時) (レス) id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すっごく面白いです。更新頑張って下さい (2022年3月31日 15時) (レス) @page11 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フランドール | 作成日時：2022年3月10日 17時
