44話 親子 ページ45
凛音side
歩美「すごーい‼ふかふかだぁ!」
飛行機に乗ってシートの上で嬉しそうに歩美ちゃんがそういった。私も座ってみるけど…すっごいふかふかしていて気持ちがいい。私がシートを堪能していると、隣に座った蘭がちらちら振り返って最後部の階段を見ていた。
凛音「蘭ちゃん、さっきからどうかしたの?振り返ってばかりいるけど…」
蘭「あ、ううん、何でもない」
蘭がそういうと階段の方で「いらっしゃいませ」とキャビンアテンダントさんの声がした。同時に蘭が「来た…‼」と言って前を向き人差し指を口にあてた。黙ってて、ということか…
すると、一人の女性が通路を歩いてきて、雑誌を読んでいる小五郎さんの横で立ち止まった。…あれ、この人って…
女性「あの、お隣の席……」
小五郎「うん?あ、どうぞ」
そういって顔を上げた小五郎さんは女性の顔を見て「うわっ!」と目を見開いた。
小五郎「英理……‼」
英理「あなた……⁉」
そう、その女性は小五郎さんの別居中の妻、妃英理さんだった。
園子「おばさま⁉」
後ろに座っていた園子がそういうと英理さんが振り返る。すると蘭が「あ!」と白々しく声を上げて立ち上がった。
蘭「あれれ―?もしかしてお母さんも函館⁉すっごい偶然!やっぱりお父さんとお母さんって縁があるんだね‼」
英理「何言ってるの?樹里さんから招待を受けたけど、お父さんがいけないから代わりに来てくれってあなたが…」
小五郎さんが「またお前…‼」と言って蘭を睨み付けると、蘭はえへへ…と笑った。
蘭「まあまあ、とにかく座ってよ、二人とも」
蘭がそういって二人を宥めるが、二人は声をそろえて「冗談じゃない」と言って小五郎さんは樹里さんの隣の席に行ってしまった。
蘭「どうしてこうなっちゃうんだろ…」
こころの中で「なるわよ」と呟きながらも蘭に「あの方が蘭ちゃんのお母さんなんですか」と尋ねると、蘭は頷いて英理さんを紹介してくれた。
…英理さんに最初「あら、雰囲気変わったわねAちゃん」と言われたのは言うまでもない…
120人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時