11話 魔女 ページ12
凛音side
午前中の授業が終わって、今の時間は昼休み。私は屋上へと向かっていた。
快斗君や青子ちゃんに一緒にお昼ご飯を食べようと誘われたのだけど、用事があると断ってきたのだ。
凛音「ここか…」
屋上の場所は調べておいたので迷うことなく辿り着けた。私は、深呼吸をして屋上の扉を開けた。
???「わざわざ来てくれてありがとう、星川凛音さん」
凛音「大丈夫ですよ、あの…お名前を聞いてもいいですか?」
恐る恐るそう尋ねると、目の前の女の子は優しく微笑んで頷いた。
紅子「私は小泉紅子、よろしくね」
そういって手を差し出す紅子ちゃん、私は笑顔を浮かべて紅子ちゃんの手を取って「はい、よろしくお願いします!紅子ちゃん‼‼」と告げた。
凛音「紅子ちゃん、もしよかったら私と友達になっていただけますか?」
紅子ちゃんは少し驚いたような顔をしていたけど、すぐに微笑を浮かべた。
紅子「もちろん…よろしくね、凛音」
「あ、でも敬語は外しなさいよ‼」と付け足された。
凛音「え…うん、わかった」
そういうと、紅子ちゃんは少し視線をそらして「…凛音…」と小さな声で私の名前を呼んだ。
「どうしたの」と尋ねると少し言いにくそうにしながら小さな声で告げた。
紅子「魔法って…信じるかしら…?」
凛音「…魔法…?」
魔法か…普通に言われて信じられるようなことではない、だけど…
凛音「普通に言われても信じられないかな…だけど、もし本当に紅子ちゃんが魔法を使えるというのなら、私は信じるよ」
私がそういうと、紅子ちゃんは「凛音…」と優しく私の名を呼んで、深呼吸をした。
紅子「凛音、私は紅魔術を使う魔女よ。あなたはそれを聞いたうえで、私と仲良くしてくれるのかしら」
凛音「…当たり前でしょ」
そうして私は今日、魔女の紅子ちゃんと友達になった。
空手の都大会優勝者、鈴木財閥のお嬢様、中森警部の娘、紅魔術を使う魔女、怪盗キッド、平成のシャーロックホームズ…私の周りの人間って、スペック高すぎないかしら…
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フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時