12話 本名 ページ13
凛音side
紅子「ねえ凛音、あなたに訊きたいことがあるのだけど…」
あれから少しの間、紅子ちゃんと他愛無い会話をしていたのだけど、急に紅子ちゃんがそう切り出したので、私は「どうしたの?」と聞き返した。
紅子「間違ってたらごめんなさいね、星川凛音って…偽名よね?」
紅子ちゃんに尋ねられて、私は思わず息を呑んだ。どうしよう…白を切るべきか、正直に伝えるべきか…いや、考えてみれば紅子ちゃんは魔女なのだ。ここで騙してもいずればれるのは明白だろう。
凛音「…そうだよ…私の名前は星川凛音じゃないわ…」
紅子「やっぱりね…あなたの本名、教えてもらえないかしら?…ついでに、どうして偽名を使っているのかも…」
凛音「理由、聞いても…私を軽蔑したりしない…?」
紅子ちゃんはふっと微笑んで「何言ってるのよ…」と眉を八の字に寄せて言った。
紅子「私が魔女だと知っても貴方は私を拒絶しなかった。そんなあなたを軽蔑するわけがないわ」
私は「ありがとう、紅子ちゃん」と笑顔を浮かべて言って、紅子ちゃんの目を見ながら話した。
凛音「私の本名は、長月A…」
そうして、私は紅子ちゃんに話した。幼馴染から逃げたこと、快斗君の家に引き取られたこと…その時の自分の心情まで、事細かに話した。…さすがに怪盗キッドの手伝いをする予定だとか、ハッカーフランドールのことは言えなかったけど…
紅子「…そんなことがあったのね…」
紅子ちゃんは私の話を聞いた後、ぽつりとそうこぼして私の頭をふわりと撫でてくれた。…なんだかとても暖かくて、涙が出そうだった。
紅子「凛音、ううん…A、もし悲しいこととかがあったらすぐに私を頼りなさい。…いつでも相談に乗るわ」
凛音「…ありがとう、紅子ちゃん。…二人きりの時はまた、本名で…Aって呼んでね」
私がそういうと、紅子ちゃんは優しく微笑んで頷いた。なんだかとても優しくて、温かい人だなって…そう思った。
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フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時