3話 着信 ページ4
Aside
快斗「おう、よろしくな凛音!」
少し、違和感がある。これからは凛音、という呼び方に慣れなければいけないのか…
そう思っていると、電話が鳴った。スマホの画面を確認すると「工藤新一」の文字。
一瞬、呼吸が止まったのがわかる。電話に出るべきだろうか、いや出るべきではない。…新一はきっと、蘭に言われて仕方なく電話をかけているのだ。蘭は優しいから、私のことを心配して新一に電話をかけさせた。…そんな気遣いいらないのに…
快斗「…電話…出ねぇの?」
いつまでたっても電話に出ない私に快斗君が尋ねる。私は小さく頷いた。
凛音「今、声を聴きたくない人からの電話だったので…」
快斗「ふーん…俺の目にはそうは見えなかったけどな…」
快斗君が私の隣に座りながらそう言った。
凛音「ど、どういうことですか…?」
快斗「言葉通りの意味。電話がかかってきたときの凛音、嬉しそうだけど悲しそうな顔してた。」
確かに、快斗君の言うとおりだ。新一が電話をかけてくれたことはうれしいけど、それはきっと蘭に言われて仕方なくかけた。いつも、新一の一番が蘭であることが…悲しい…
凛音「すごいですね、快斗君は… 出会って間もない私の感情がそこまでわかるなんて…」
私が微笑を浮かべてそういうと、快斗君は少し顔を赤くして、「大した事ねえよ…」と、私から目をそらしながら言った。
凛音「…快斗君…もしよろしければ、私の話を聞いていただけませんか…?」
快斗君は少し驚いたような顔をして、その後ゆっくり頷いてくれたので、私は彼に語った。大好きな幼馴染がいたことや居場所がなくなったことなど、すべてを快斗君は聞いてくれた。
快斗「…凛音はさ…」
すべてを話した後、快斗君がゆっくりと言葉を発した。
快斗「その幼馴染のところに戻りたいのか?」
…私は…
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フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時