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Kai side
A 「カイさんは近い存在であってほしいから」
A 「カイさんを遠く感じたくないから、私…」
『……わかった』
A 「エビ中のライブに行って」
A 「会う時間が減ってるのは……ごめんなさい」
『それは…俺もごめん』
好きなものを否定したような言い方をして、後悔している。
『エビ中さんが好きなAが好きだから、それは大丈夫』
A 「でも私、カイさんと喧嘩した後のライブ」
A 「あんまり楽しめなかったんです」
A 「私の中でエビ中は絶対に一番だったんです、前は」
A 「でも、でも今は、カイさんがいないと」
A 「エビ中のライブも楽しめない…」
様子を伺うように俺の目を見るA。
A 「もちろんエビ中は好きだけど」
A 「カイさんも大好きなんです…」
『じゃあさ』
『今度のライブだけでもいいから来て』
A 「え…」
『もし、ライブに来て俺が遠く感じたら』
『もうこれから来てとは言わない』
1度でもいいから見てほしい。
遠く感じさせないとは言い切れないけど、見てほしかった。
A 「……わかりました」
『絶対楽しいと思うよ』
A 「………楽しみにしてますね」
『終わったら裏来てね』
『ちゃんと連絡しとくから』
A 「いいんですか…？」
『もちろん』
A 「関係者席とか、じゃない…ですよね…？」
『その方がいい？』
A 「いえ！違う方がいいです」
必死に首をぶんぶんと横に振るAがかわいくて、
思わず抱きしめた。
『……俺しか見ないでよ？』
A 「たぶん……カイさんしか見れないです」
あーもうほんとにかわいい。
愛しすぎるAをもう一度強く抱きしめた。
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作者名：たれめ | 作成日時：2020年5月31日 22時
