派手と恋 part3 (ページ43)

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You side

風花ちゃんが不安そうに私の目を見る。

風花「佑亮くんとA先輩、仲良さそうだったんで…」

風花「佑亮くん、A先輩のファンだし…」

『風花ちゃん、佑亮とめちゃくちゃお似合いやで？』

佑亮ってあんな感じやけど顔はめちゃくちゃ整ってるし、

裏表がなくて素直で憎めないタイプ。

風花ちゃんもめっちゃ可愛くてふわふわしてそうでたぶん強い子やし、

素直なのが伝わってくるような子。

『安心して？』

『…………私太陽のことめっちゃ好きやねんけどね』

『太陽は私のこと好きじゃないの…笑』

『付き合ってはいるけど、私だけが好きな状態やから』

『佑亮はかわいい後輩』

風花「……………変なこと言ってすみません…笑」

『んーん、大丈夫笑』

ガラガラと音がして、2人が戻ってきた。

『あ、おかえり』

太陽「はいこれAの」

『ありがと』

私が好きって言ったミルクティー。

こだわりがあることを太陽に言ったの、覚えててくれてたんかな。

しばらくすると、佑亮がやる気をなくして帰りたいと言い出した。

それを見た風花ちゃんが今日は終わりにしますって言って、

2人で帰って行った。

『おつかれーじゃーね』

風花「ありがとうございました！」

佑亮「また教えてくださいね〜」

佑亮「さよーならー」

パタリとドアが閉まった瞬間、私は太陽の手を取って強く握った。

太陽「ん？」

『ひっつきたい気分』

太陽「なにそれ笑」

『太陽の手ゴツゴツ〜』

太陽「こしょばいって笑」

笑ってた。

楽しそうやと思ってた。

思い込んでた…？

いつからかな、限界やと思ってしまったのは。

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