派手と恋 part3 (ページ23)

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You side

修学旅行から帰ってきて、周りは一気に受験モードへ。

と言いたいところやけど、

そんなみんながすぐに切り替えられるはずもなくダラダラ。

センタープレも受けさせられ、あぁそろそろかと落ち込む日々で、

近付いてくるものといえば、バレンタイン。

華菜「Aさー拓弥にあげる？」

『んーまあ一応義理あげようかなとは思ってる』

お菓子作りは好きじゃないけど、そこそこ器用やから得意ではある。

今年は何にしようかなー…

凛「Aー、バレンタインどうするん？」

『んーマカロン作ろっかな』

華菜「え、すご」

『一回だけ作ったことあんねんけど上手くいったし』

『2人は？』

凛「私は去年と同じでワンホール焼いて一緒に食べるつもり」

『え、去年そんなんやってたん？』

凛「うん」

『うわーリア充だけができるホールケーキ術』

華菜「私どーしよ…」

華菜はお菓子作りが大の苦手。

『変に挑戦せずに無難なやつのが安全じゃない？』

華菜「そう？」

凛「でも確かに拓弥くんってシンプルなやつの方が好きそうやし」

凛「ちょうどいいんちゃう？」

結局クッキーとカップケーキを作ることにしたらしい。

あと1週間ほどでバレンタイン。

『今日バレンタインの材料やらなんやら買いに行かん？』

「「行く！！」」

3人で放課後、近くのショッピングセンターへ。

義理チョコと友チョコ用に百均でラッピングを買って、

本命チョコ用はかわいい雑貨屋さんで調達。

クラスの男女全員と去年同じクラスやった子と佑亮と真山と勇斗と…

中々な量が必要なことに気がついて、急に嫌になってきた。

『バレンタインめんどくさ』

華菜「告る機会あってよくない？」

『私もう告ったしなー』

凛「やる気無くしすぎやろ笑」

太陽が喜んでくれるなら頑張れるけど…

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