122 ページ22
You side
太陽 「……俺、告白されたんなんて初めてやねん…」
『うん、やろうな』
太陽 「えっ」
『あ、ごめん、つい本音が』
太陽 「いや、バカにしてるやろ笑」
『してへんしてへん笑』
太陽 「ヘラヘラしてるやん！笑」
稜雅 「そこのお二人さーん」
稜雅 「楽しそうなとこ申し訳ないけど、車来てるよ」
楽しそうって分かってるなら話しかけんといてよ、稜雅…
『はいはい』
『じゃーね、太陽』
太陽 「うん」
『また来週』
太陽 「うん」
『好き』
太陽 「うん……えっ！あっ…えっ…」
『ばいばーい笑』
ワタワタしてる太陽を笑いながらお父さんの車に乗った。
父 「おかえり」
『ただいまー』
父 「なんか楽しそうやな」
『楽しいし、これからが楽しみ』
父 「なんやそれ笑」
祐基 「おじさんお願いしまーす」
稜雅 「お願いします」
父 「はいよ」
空港を出る時はヘラヘラしてたのに、やっぱり眠くて寝てしまった。
父 「Aー起きやー」
『……お父さん運んでー…』
父 「もう流石に無理やわ」
祐基 「俺運ぼっか？」
父 「祐基に申し訳ないわ」
『もう誰でもいいから運んでー……zzz』
祐基 「俺運びまーす笑」
母 「おかえりー…ってなんで祐基が運んでるん！？」
祐基 「Aが運んでーって笑」
父 「俺ももうキツいしさ」
父 「そしたら祐基が俺がって」
母 「もう…この子何歳やねん…」
祐基 「部屋でいい？」
母 「ほんまごめんな……ベッドにほり投げといて」
『……んー…ゆうきぃー？』
祐基 「もう今日はそのまま寝な」
『んー…ありがとー……』
祐基 「じゃあ帰るね」
『ん……たかし……zzz』
祐基 「………」
運んでくれた祐基じゃなくて、太陽の名前を呼んで、
祐基が複雑な顔をしてたのを、私は知らない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たれめ | 作成日時：2021年7月8日 11時
