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You side
太陽 「あ、海」
海 「太陽、Aと2人にしてくれない?」
太陽 「……うん、わかった」
泣き止んだ後、ロビーにやってきた海と2人。
重い空気が流れる。
『……凛は?』
海 「寝たから華菜に任せてきた」
海 「………ごめん」
海 「あんな風に言ってごめん」
海 「取り乱してごめん」
海 「凛にさ、Aと華菜は悪くないから」
海 「責めたりしないでって言われて」
––––––––––
Kai side
『凛、布団入りな』
凛 「うん…」
『…震えてる』
凛 「………怖かった…」
『もう大丈夫だから』
涙目になってる凛を抱きしめると、小刻みに震え出した。
凛 「海っ…」
『大丈夫、大丈夫』
『俺がいるから』
しばらくして泣き止んだ凛は、少し眠そうにしていた。
『寝ていいよ』
『寝れるまでここにいるから』
凛 「ありがと…」
ウトウトして、もうすぐ寝そうってなった時、
凛 「海…」
『ん?どした?』
凛 「私があのコース行きたいって…無理やり連れてってもらったの」
凛 「だからAと華菜は悪くないの」
凛 「絶対に2人を責めたり…せんとってね……zzz」
––––––––––
海 「自分が自分じゃないくらい、怒りとかの感情で溢れてて」
海 「Aの気持ち、一切考えられてなかった」
海 「………ほんとごめん」
『………私たちが凛のこと見れてなかったのは事実やから』
『私たちにも非はあるから…』
海 「聞いた?」
海 「凛が見つかった理由」
『え?』
海 「捜索してくれてた方たちがね––––––
「いやー見つけられてよかったです」
先生 「ありがとうございました…」
「このニット帽のおかげですよ」
「木とか雪に溶け込まないこの色のおかげで発見できましたからね」
–––––って言ってたんだよ」
あぁ、ダメだ……また涙が出てきそう。
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作者名:たれめ | 作成日時:2021年7月8日 11時