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7話 ページ7

デビューライブまではトントン拍子で、私の初ライブはあの有名なお茶の間番組【Nステ】であった。

私の事務所は星の数程ある芸能事務所の中でも緩い事務所だったらしく、(と言ってもSNS関係は全て事務所に管理されてしまっていたが)プライベートの恋愛事情は事務所に伝えるだけで別に禁止はしないということであった。

説明の際にほっと一息を着いてしまったせいでキラキラとした目で社長に根掘り葉掘り聞かれ、相手の名前を言った瞬間にぶっ飛んだ顔をされたのは今でも記憶に強く残っている。


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Nステの放送を終え、出演者の方にお疲れ様でした、と声をかけて話に花を咲かせていると入口から大きな音を立てて開け、入ってきた人物がいた。
その場にいた出演者の視線はそちらに行き、勿論私も例外ではなかった。


ドアを開け入ってきた人物は私の知り合い、否これから長い間お世話になるであろうマネージャーであった。
マネージャーは自身の視線をさまよわせ、私を視界に入れると小走りで私の元へと駆け寄ってきた。

「Aちゃん!下に、貴方の迎えに来たって言ってる燕尾服のおじいさんがいらっしゃるけど…」

私にそうこっそりと耳打ちしたマネージャーはお知り合い?と不思議そうな顔でこちらを見ている。

私と玲王との関係を言ったのは社長だけだったのでこのマネージャーは何も知らないのだ。マネージャーの話を聞くに玲王の家のじいやだけが迎えに来ているのだろう。
玲王はなんだかんだ私のことを心配してくれるのだ、そんなところが好き。

私ははい、と頷き出演者の方々に断りを入れ、先にスタジオを出た。



下に降りると見慣れたリムジンとじいやがそこには居た。じいやは私を見つけると車を降り、お待ちしておりましたとドアを開けエスコートしてくれた。
ありがとうとお礼を伝え、私はいつも通りにリムジンに乗車をする。
それを確認したじいやはエンジンをかけ、ゆっくりとハンドルを切った。

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作者名:トクニベツニナニモナイヨ | 作成日時:2022年11月15日 20時

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