１１、迷惑 ページ11
このままではずっとドアを開けられない気がする、、。
‥‥よし、
このままここにいてもどうしようもない。
深く、深呼吸をする。
もう、開けてしまおう。
早く、楽になろう。
そう思って立ち上がり、ドアの取手をにぎった、、、
その瞬間、
ガチャ
‥‥ドアが勝手に開いた。
「‥‥！？」
‥‥え、、
私はまだ持っただけで、おしてない。
ちょっと待って、
ということは、、開けたの‥‥
リヴァイ「‥‥さっきからここで何をしている。」
「‥‥‥っ‥！？」
‥‥ですよね。
ドアから顔を出したのはやっぱりリヴァイで。
他に誰かがいる訳ないんだからそりゃそうだけど。
そう冷静になろうとしつつ、さっきのリヴァイの言葉を思いだすと、何かがひっかかった。
「さっきから」
リヴァイは確かにそう言った。
‥‥‥さっきから‥？
何か用事でここを出ようとしたなら、そんな言葉は出てこないはず。
私が何でここにいるのか疑問に思うだけ。
でもまるで最初から‥、
私がいると分かっていたかのような‥‥。
そこまで考えてハッとした。
え、、、バレてたの！？
確かにリヴァイは強い。すごく。
、、、でもそんなとこまで分かるなんて‥。
‥‥私は耳がいいから分かるけれど。
完全に考えこんでしまった私を見てしびれをきらしたのか、
上から声が降ってきた。
リヴァイ「‥‥何か用か？」
‥‥その声がいつもより冷たく感じた。
その言葉を聞いて、１つの考えがうかんだ。
リヴァイは今、休けい中だったのかもしれない。
わざわざ夜に、呼び方を変えたい、なんて用事で部屋に来て、用件も言わず固まって。
すごく、迷惑なのではないか。
この紙を見せたって、あきれられそう。
「そんなことか」って。
というか、呼び方とか興味なさそう。
そう考え、自分の中で結論が出た。
‥‥‥‥やめよう。
‥‥よかった、ぺンを持ってきて。
私は紙を裏返し、文字を書いた。
”邪魔してごめんなさい。用はとくにない。”
その文字をリヴァイに見せる。
リヴァイが紙に見を向けたのを確認し、
ぺコリとおじぎして、その場を去った。
‥‥‥去ったというよりは、
”逃げた”
‥‥その方が、正しいかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rainbow204649(プロフ) - 読ませて頂いています！リヴァイ兵長、奥ゆかしい方ですよね。 (2022年3月2日 0時) (
レス) @page16 id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - ラムネさん» わああぁ！！嬉しいです応援よろしくお願いします！ (2021年12月2日 22時) (レス) id: dce289797b (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - すごく面白いです!更新待ってます❗ (2021年12月2日 18時) (レス) @page18 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 紅いちごさん» 本当ですか！？すごい嬉しいです！頑張ります！ (2021年11月12日 6時) (レス) id: dce289797b (このIDを非表示/違反報告)
紅いちご - とても面白いです！夢主ちゃんの設定いいですね！辛い過去とリヴァイ兵長達に拾われるところが面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年11月11日 22時) (レス) @page13 id: 0ffbfabdee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちごみるく | 作成日時：2021年11月7日 12時
