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____その日は、何時も通りお気に入りの古書店に来ていた。
店主さんに何時も通り挨拶をして学校生活について話す。
『つまらないんですよねり
………ずっと同じ事を繰り返しては繰り返して……
それがループするつまらない人生なんですよ。』
何時も私の愚痴を笑顔でニコニコと聞いてくれる店主さんが好きだった。
“また、明日来ますね”って、何時も通りの日々を繰り返すと思っていたのに。
やっぱり、人はいつ死ぬのか分からないものだ。
背中を押される感覚、目の前に映る、夕焼け空をバックに狂気すらも感じられる笑顔をしている
〈やっぱり、つまらない〉
今、自分のスカートが揺れているのも、バックが浮いているのも、自分が押されて石畳の階段から身を投げ出すように浮いているのも。
____何もかもつまらない。
〈でも、これで楽に慣れるのならば、もう、良いや。〉
そこで私の意識は途切れた。
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作者名:危険因子 | 作成日時:2023年2月3日 22時