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くすぐったさを超えた快感に、Aはびくりと背中をのけぞらせた。その際に発した吐息は余すことなく鈴に吸われる。
暫しの後、永遠とも思われた口づけが終わった。
鈴は、スタンドライトの置かれた机の下に手を突っ込んだ。そこから紫のプラスチックの容器をたぐり寄せた。それを見てAはごくり、と唾を呑み込んだ。
鈴は容器の中の、透明で粘性の高い液体を指にからませた。滑りを良くするためのもの、だった。
「A」
どうするべきかは、言われなくてもわかった。
Aは、鈴に向かって自分の脚をひらいた。
へそにくっつきそうな程反り立った陰部、うすい恥毛。脚を開いたせいで、溝からただの凹凸に成り果てた臀裂。そして先刻からずっと鈴を求めている蕾。
すべてを見せつけるように、愛しい人の前に晒す。
恥ずかしい筈なのに、鈴の舐めるような視線が自分の恥部をとらえることに、欲情してしまう。
―――もっと見て。
―――その目で辱しめて。
もちろん鈴はそんなAのことを充分に承知しているはずだった。言うまでもなく、Aはじゅうぶんに目で犯された。
鈴のぬらぬらと光る指が、にゅるり、と待ちわびる蕾に挿し入れられた。ほんの一瞬異物感があったが、すぐに消えた。Aは自分の中で、ほぐすように鈴の指が動いているのがわかった。
ぐちゅ、ぐちゅと、淫猥な水音だけが響く。
内側を撫でられるたびに、鮮やかに広がる快感。もうAに、鈴に歓びを伝えるだとか、愛を渡し返すとかいう余裕はない。認めた快感でいっぱいいっぱいだった。
しばらくしてから、ゆるゆると下から鈴の指が抜かれた。
そして鈴が、その濡れきった手で、Aほどではないが硬くなった自分のものをつかんだ。鈴は例によって、自らに対しては少し乱雑なやりかたで、自分のものに刺激を与えた。
準備を終えた鈴に、開かれたAの両の太股がつかまれた。

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藤井流星 - 頑張ってください (2017年3月15日 7時) (レス) id: 2ef1bf22ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺぺこ | 作成日時:2017年3月14日 23時

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