赤い糸の先には〜【黄瀬.東峰】黒バス × ハイキュー 完

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日「えっえ？影山〜！姫ちゃんに何したんだよ？！」

影「知らねーよ！こっちが聞きてぇし！
何だよ...俺に言いたい事って！」

貴「コート上の王様だっけ？
それの何がいけないの？？」

影「あ？お前...喧嘩売ってんのか？
その呼び方やめろ」



影山君が何を抱えてそんな表情をしてるのか...
私には分からない。


月「ふっ(笑)
コート上の王様ってのは北川第一のチームメイトが
自己中の王様、横暴の独裁者って意味でつけたんデショ？
確かトスを上げた先に誰もいなかったんだっけ？」


バレーをまじまじと見たのは初めてだし
ルールだって...やっとやっと覚えた。


それでも分かる...
影山君は天才セッターだ。

それぞれの人に合わせたトス。
そのトスのおかげで全力で打てるアタッカー。

コート内を把握した上で誰にトスを上げるのか
どんなトスが一番打ちやすいのか...
それを瞬時に見極める影山君。
簡単な事じゃない。



貴「いいじゃん。王様で。
影山君はチームの司令塔だよ。
アタッカーに従わせるトスが上げられる。
アタッカーはそのトスがあるから打てるんだよ？
偉そうだっていいじゃん。
命令したっていいじゃん...王様でいいじゃん」

影「お前に...何が分かるんだよ。
トスを上げた先に誰も居ないっつうのは心底怖えよ」

日「俺はいるぞ！お前がどんなに偉そうだって
どんなトスだろうとお前がトスを上げてくれる限り
俺はそれを信じて跳ぶ」

貴「トスを上げた先に誰もいなかったのは
影山君が悪いんじゃない...
ただチームがちゃんと出来てなかった。
影山君の想いが伝わりきれなかっただけ。

烏野バレー部にはそんなの関係ない。
みんな影山君を信じて跳ぶ。
だから...王様だっていい！
従わせるトスをみんなに上げてよ！」

東「おうっ！トス待ってるぞ！」

澤「俺もな！！！」

田「俺も忘れんなよぉお！
お前のトスで最強スパイク打ったるぜぇ！」

影「みんな...ありがとうござい...ます...」


やっと...影山君の本当の笑顔が見れた気がする。


月「本当...君って超お節介。
僕には関わらないで欲しいね」

貴「それが私の取り柄だから(笑)」

月「あーそうゆうのウザい...」


散々お節介っても言われて来たし
ただの自己満足とか...無駄な正義感とか
今まで言われ続けて来た。

それでも思った事は口に出すし
間違ってる事は、はっきり言う。


突っ走って失敗する事もあるけど
後悔するよりずっといい。




これが ” 姫野A ”
私の生き方だから。

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