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6話 騒がしい一行 ページ7

「こちら左文字隊、貞宗隊、兼定隊。

籠城本丸に現着しました...左文字隊、俺しか居ねぇけど」


『オカマックス何処だ!オカマックス!!』


「主様、煩いですよ」


「雅じゃない...」


「か、歌仙くん...」



「現着しましたが...もう既に帰りたいです切実に」



げっそりとした様子で、この同期メンバー合同部隊の総隊長であるダルニートが報告する。

私は物吉とペコ太郎の所の歌仙にチョップを咬ましてから、オカマックスの捜索を続行した。



『オカマックス!おい!!』


「ご主人様、彼方に...」



隣で同じように辺りを見渡していた亀甲が声を上げて指を指す。

その方向に目を細めて見ると案の定、白いてるてる坊主が此方に走ってきているのが確認出来た。


紛れもない、オカマックスの所の山姥切である。



『てるてる坊主!!』


「...っ!?待て脳筋!!ペコ!!」


「...っ!はい!!」



私がてるてる坊主こと、山姥切に駆け寄ろうと走り出す...が、突如見えない壁に妨げられた。

ダルニートがペコ太郎に結界を張らせたのだろう。


完璧に張られた結界は、壊せなかった。



『何すんだよダルニート!?てるてる坊主が居るんだぞ!?』


「よく見ろアホ!」



振り返り、ダルニートに問いかけた。

しかし、彼は険しい顔をして前を向けと此方を...いや、私の後ろを睨んでいる。

ペコ太郎は目を見開いていた。



『何言って...っ!?』


「主!下がれ!!」



太鼓鐘の声に、すぐ後ろへと跳んだ。

今さっきまで頭があったところを、刀が孤を描いて振り落とされるのが視界に入る。

心配した様子で駆け寄ってくる天使に大丈夫と返した。



『てるてる...坊主?』


「竜堂さん!彼は貴女の知っている山姥切くんではありません!!」



結界を強化しながらペコ太郎が叫んだ。

己の隊長を守ろうが為に、歌仙と和泉守が腰に滞納してある獲物に手を掛けて構えている。

ダルニートも戦闘態勢に入った。



「彼は...何者かに言霊で操られてます!!」


『...え、』



もう一度、山姥切を正面に捉える。

その瞳には光が無く、どこか虚ろ気に黒ずんでいた。

彼の構えている刀を見ると言霊を跳ね除けようとしているのだろうか。

カタカタと震えている。



「彼...抗ろうとしてますね。切っ先が震えています」


『営業スマイルも分かったか...ペコ太郎、私はどうすればいい?』


「彼を...」



___気絶させてください



『...了解』

7話 剣術バカ→←5話 籠城本丸



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ハルヒ(プロフ) - 臨兵闘者皆陣烈在前…アカン妖界ナビ・ルナしか浮かばんかった…そしてこの小説がとても好きです…ゆっくりでいいので更新待ってます…杏仁豆腐さん大好きです…(* ̄ii ̄)ハナジブォォォ← (2017年11月28日 14時) (レス) id: 852ed5590a (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(携帯)(プロフ) - アッシュさん» その点に関しては申し訳ありませんでした。只今設定の方を載せましたので、何か不便な点がございましたら言ってください。 (2017年11月6日 22時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
アッシュ(プロフ) - 設定無いのですか?初っ端から話が始まって何が何だか分からないです… (2017年11月6日 21時) (レス) id: 780afa92f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏仁豆腐 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月5日 11時

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