5話 籠城本丸 ページ6
『はぁ！？籠城！！？』
本部中に少女の声が響き渡った。
隣のデスクのペコ太郎がビクッと肩を揺らし、何故かすみませんと頭を下げる。
ダルニートが謝らなくていいからとペコ太郎に声を掛けた。
「うるせぇぞ脳筋！ペコがビビってんだろが！！」
「すみませんすみません！！」
『お前らもこれ見ろ！オカマックスからだ！』
少女が自身のデスクに広げている書類を指差して吼える。
先ほどまで山になっていた始末書は残り一峯となっており、隅の方に佇んでいる。
後でやるということだろうか。
「お、オカマックスさん？」
「堀川隊がどうかしたのか？」
オカマックス...精鋭部隊堀川隊の隊長をしている青年のことである。
これもAが名付けた名だ。
オカマックス本人は不服そうであるが...
ダルニートが身を乗り出して、ペコ太郎が横から覗き込んでその書類を目に入れた。
その内容はこうである。
「“短刀たちを盾にして結界を張った自身の本丸に立て籠り...”」
「“言霊を使用して、刀剣男士たちに同士討ちをさせている”...って、何ですか...コレ」
目を見開いて信じられないと戦慄する二人を余所に、Aが己の拳を握り締めて舌打ちをした。
『...大方、結界のせいで中に入れないオカマックスからの緊急伝令だろ...クソが』
Aは椅子に掛けてあった自身の羽織を身に纏い、出入口の方へと足を向ける。
そんな彼女の腕をダルニートが慌てて掴み、待ったを掛けた。
「待て脳筋。お前じゃ破れねぇだろが...結界」
『...だから何？このまま黙って見過ごせって言うの？』
ぎろりとダルニートに睨み付けるA。
しかし、ダルニートは怯まなかった。
彼女のこの視線には既に慣れていたのである。
「そうじゃねぇよ...俺も行く。
これでも、お前よりは力あるからな」
『ダルニート...』
「ぼ、僕も行きます！！結界を破ることしか出来ませんが...」
『ペコ太郎...』
真剣な二人の目に、Aは言葉を詰むんだ。
＿＿＿そうだね、怒ってるのは私だけじゃない
一度目を閉じ、意を決したように顔を上げた。
『...分かった。１０分で準備しろ』
「おう」
「はい！歌仙くん達を呼んで来ますね！！」
各々の支度場に足を向ける同期の三人。
その背中は先ほどの賑やかな年相応のものではなく、一戦士の背中であった。
＿＿＿さぁ、天罰の時間だ。
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ハルヒ(プロフ) - 臨兵闘者皆陣烈在前…アカン妖界ナビ・ルナしか浮かばんかった…そしてこの小説がとても好きです…ゆっくりでいいので更新待ってます…杏仁豆腐さん大好きです…(*￣ii￣)ﾊﾅｼﾞﾌﾞｫｫｫ← (2017年11月28日 14時) (
レス) id: 852ed5590a (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(携帯)(プロフ) - アッシュさん» その点に関しては申し訳ありませんでした。只今設定の方を載せましたので、何か不便な点がございましたら言ってください。 (2017年11月6日 22時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
アッシュ(プロフ) - 設定無いのですか？初っ端から話が始まって何が何だか分からないです… (2017年11月6日 21時) (レス) id: 780afa92f9 (このIDを非表示/違反報告)
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