2BROには末者？いますとも！

イケナイこと ページ33

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俺は一度だけ

双子である末者とイケナイことをした

俺が悪いのか末者が悪いのか

正直考えても分からない


忘れなきゃと思いつつ

深く深く

脳裏に焼き付いて離れない

忘れさせてくれない

それほど衝撃的だった



「末者も食べてみなよぉ」


『無理！そんな辛いやつ無理！』



酒を飲んで酔ってたってのもあるが…


どっちかっていうと末者が甘党で、俺が辛党だった

末者は俺たちの好みの味付けを把握して酒の肴を作ってくれる

これがまた美味いんだよなぁ


そんな美味いもんを共有したくてあーんしてあげた

しぶりながらも口にしてくれる



『〜〜！！んん"ッ！！』


「フハハハハハ！！」



この時の俺はさぞ悪役ぽかっただろう

辛さに顔をしかめる末者を見て高笑いしてた


ここからが問題

末者は双子の俺でも予測できなかった行動にでる



『ん"！』


「うぉ？！」



胸ぐらを掴まれたと思ったらいきなりキスされた

どうやら口移ししようとしたようで

驚いて声がでたからそのまま押し込まれる



『はぁ！何考えてんのこの辛さ？！誰だこんなもん作ったの！！』



お前だよ！！

そう声にしたいけどできない


身体中が熱くて

どうしようもなく

訳がわからず

掻き乱される


不意打ちすぎ

ズルい ズルい ズルい

こんなドキドキさせるなんて


柔らかい

いい匂い

上手い


余計なことばかり思い浮かぶ



『んはは、お顔が真っ赤ですよ？お酒に酔った？それとも…私？』



口直しと酒をあおりつつ俺を見て唇を歪ませて笑う

わざとかよ

さっき触れたばかりの唇に目がいく



「どっちにも、俺…酔ってるから」



口元にあった缶を押し退けて強引に口を塞ぐ

ただくっ付けるだけじゃない

深く絡ませた、大人のキス


イケナイと分かっていても止められない

気持ちよくてハマりそう

すごくイイ



『んっ…はぁ…悪い弟者だ』


「は、…煽ったのはお前だろ」


『そうかなぁ…ま、これ以上はイケナイね？』



押し倒してたのを逆に押し倒されて形成逆転

酒が回ってうまく身体が動かない

酸素不足で脳も働かない



『これ、度数キツすぎだからジュースかなんかと混ぜるんだけど、別にいいよね』



酒を含んでまた口付けされる

そこからの記憶がない

兄者によれば俺たちはソファで酔い潰れていたらしい



『弟者も男だねぇ』



俺は…



とんでもないことをやらかしました



"イケナイ"ことをしました



俺は、



悪い男でイケナイ大人です


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