2BROには末者が必要です

黒子のバスケ ページ30

【リクエスト】


『涼太くぅん、確かに私はお電話してもいいって言ったよ？でもさぁ、これは違うんじゃないかなぁ』


黄「え、いや！」


『何か言うことは？』


黄「ごめんなさいッ！！」



さらさらの金髪を揺らし、頬を末者につねられている人物

キセキの世代と謳われている"黄瀬涼太"

女性の平均を軽く超える身長の末者でも顔を上げなければ目が合わない



弟「その、やめてあげたら？」


『…そうね、まずは自己紹介だ！突然知らない人が来て驚いたよね？』



パッと手を離し、振り向いて最高の愛嬌を振りまいた

視線を大きく動かすと大勢の視線とぶつかる

ちらほら顔が赤い者もいるが、どれも驚きに満ちていて

こちらを凝視している



『どーもみなさんおはこんばんにちは！黄瀬涼太くんのお友達の末者でーす！』


弟「その末者の双子の兄、弟者でーす！」


兄「そしてその双子の兄の兄者でーす」


お「兄弟じゃないおついちでございまーす」



いつもの四人が

いつもとちょっと違う挨拶で

いつもと大きく違う場所にいた


大きな大きなスポーツ施設

そこに大勢の人が集まっている


誠凛高校

海常高校

秀徳高校

桐皇学園高校

陽泉高校

洛山高校


その高校生の集団の中に

大人である2BROが混じっていた



笠「は？！どういうことだ？！黄瀬ッ！！」


黄「知らないんスか？！あの有名実況者の2BROさんッスよ！！」


笠「いや知ってっけどよ？！」



その声を筆頭にあちこちから声があがった

知らないという声もいればリスナーだという声もある

バスケ以外の興味もしっかりとあったようだ



『突然ごめんねー笠松くん』


笠「え？！はい！！いいえ！！」


黄「どっち？てか、末者さん笠松先輩のこと知ってるんスか？！」


『君に押し付けられた雑誌に特集された人たちはみんな分かるよー』


高「はいはいはい！！じゃあ俺の事も知ってますか！！」


『高尾くん？』


高「正解！！俺2BROのファンなんです！！」


『えー！嬉しい！！ありがとう！！』



楽しげな空間に入れない人たちは状況がよく分からず

置いてけぼりを食らっていた

順応性の高い人種はあっという間に仲良くなっていき

さらに孤立しようとしていた



赤「黄瀬、どうして彼らを呼んだのか説明してもらってもいいかい？」


黄「あ、俺が末者さんに会いたかったってのもあるんスけど…

せっかく近くにいるんだし、俺の友達を紹介したかったんスよ！！」


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