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-MV撮影当日-
個人撮影が終わり今日はメンバー皆んなでの全体撮影シーンを撮るため、皆んなよりも早くに現場に到着。
もちろん、私は制作スタッフとして各個人撮影に参加した。皆んな思った以上にいい演技するから、今日の全体撮影は失敗できない。特に締日が決まってるから日程もずらせず、トラブルはその場で代用を用いて撮影を続けなければならない。
ヘアメイクの時間までにある程度の流れをスタッフと確認する。まだ日が登ってない真っ暗の中、ロケハン通りの天気になってくれればいいけど…
スタッフに名前を呼ばれては対応を繰り返して準備を進める過程は大変だけど、なんだか仕事してる!という充実感でいっぱいだ。
ST「ENUSさん!コンテナの中の小道具これでよかったですっけ?」
ST「ENUSさん!こっちからカメラ回す予定でしたが、風が強くて髪の毛とか洋服が乱れるかもしれません…
方向変えてもいいですか?」
やっぱり打ち合わせを重ねていても、当日色々な変更点はある。ヘアメイクしながらも確認してたからメンバーから好奇の目で見られてた…
ST「ENUSさん…いいですか?」
『はい!片目しか開けられませんが…』
ST「実は…今日搬入の車が行き違いで届いてなくて…」
『ええっ!』
ST「確認したら、行き違いで貸出の連絡が出来てなかったみたいです…どうしましょう。」
『カメラ監督はなんと?』
ST「…予定を変更して、今すぐ借りれる小さい車にするか、予備で用意してる花火を使うか悩んでます。」
『オンニ、メイクもうすぐ終わりますか?』
ST「うん!あともうちょっと!」
『ありがとうございます!終わり次第、すぐに向かうとお伝え願えますか?』
わかりました!と走るスタッフの背中を見て深いため息を吐く。どうしよう、後ろにメンバーが乗れる荷台がついてる車を使って、やんちゃなシーンを撮ろうと思ってたのに。
借りれる車…花火…夜の火遊びシーンに花火を追加するか?とりあえず借りれる車で何か…
ぐるぐると考える私の前にメンバーが立ってたことにも気が付かなかった。
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作者名:うなす | 作成日時:2022年7月22日 0時