Forget-me-not 2 (ページ18)

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「……え、だ、大丈夫なの…？」

いつも冷静な涼太があたふたしているのを見て
可愛いなぁ、なんて呑気に眺めてる

『んー……大丈夫じゃないかも(笑)』

笑ってそう言うと、涼太は頭を抱える

………ごめんね、巻き込んで

無意識に落ちた視線に気付いたのか、
ベッドに座る私の前に膝をついて下から覗き込む涼太

「…A？面倒なんて思ってないからね？
その………、」

『………うん？』

優しくそう言った後、言いづらそうに頭を搔く

「お父さん、俺の事よく思ってないでしょ？
………だから、これ以上嫌われたくないなぁ……なんて、」

将来挨拶行く時怖い、だなんて
当たり前に私との未来を考えてくれてる

項垂れてる涼太とは対照的に
どんどん口角が上がっていく

その顔を見て、少し不服そうに口を尖らせた涼太の
それに口付けを落とすと
私の背中に手が回り、ぐっと引き寄せられる

……………ねぇ、涼太

あの夜、自由になれない私達は
出会わなければ良かったのかな

1度味わってしまったこの幸せを
知らないまま生きていけば
諦められたのかもしれない

でももう、涼太を諦められない

『………このまま、涼太と一緒に…、堕ちてもいい
それくらい………愛してる』

思わず出た言葉に、涼太は驚いて目を見開いたあと、
優しく笑う

「……俺も、」

そう言って深く甘い口付けに溺れていった

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