異世界へ6 ページ7
偉大なる航路───グランドライン────
そんな話、神様はしていなかった。
「貴方たち、偉大なる航路を知らないの?」
オレンジの髪のお姉さん。
確か、ナミっていったな……
首を傾げて聞くものだから、私も真似して首を傾げてみた。
『だって、私たち異世界人だよ?
私たちの世界には、そもそも海賊ってものがそんなに有名じゃなかったし』
大海賊時代なんて、そんなものなかった。
何の文献にも載っていないのだから、タイムスリップしたとは考えにくい。
どうやら、本当にトリップか……
「先が思いやられるなァ」
『そうですねぇ……』
とりあえず、偉大なる航路の話を聞くことに……
話によると、偉大なる航路とは
イーストブルー
ウエストブルー
サウスブルー
ノースブルー
この四つの海を分割している、レッドラインと垂直に交わっている海。
《海賊の墓場》とも呼ばれ
出鱈目な気候と島々。
弱者が行けば、数時間と持たず死んでしまうような……
……そんな恐ろしい場所らしい。
つまり、要すると《スッゴい場所》なわけね←
……そして、彼らはそんな海に行こうとしているのか。
『ふーん』
「手前ェ、“面白そう”とか内心思ってンだろ」
『よく分かりましたね、中也さん』
「なんとなくな」
『いやだー、テレパシーってやつですか?……気持ち悪っ!』←
「おいっ!!!」
「別に……、俺は……っ!」
なんて、思いっきり弁解している中也さん。
知ってますよ。
貴方も“そう”思ったからでしょう?
《海賊の墓場》
《強者の海》
嗚呼、なんて面白そうな響き……
これは…………
─────楽しい旅になりそうだ─────
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作者名:やぬっちゃん、氷凛 x他1人 | 作者ホームページ:http://123
作成日時:2017年11月21日 0時