異世界へ1 ページ2
それは、とても急な出来事だった。
何の突拍子もない。
予期もない。
本当に、突然のことだったんだ……。
『中也さん。ここどこ？』
「俺に聞くんじゃねェ」
私たちは、真っ白な空間に立っていた。
その場所は、ただただ白いだけで
建物も、音も、何もなかった。
──────少し前のこと──────
私と中也さんはデパートに来ていた。
理由は至って簡単で、ポートマフィアの傘下であるデパートの経営者が、裏切ったからだ。
裏切り者には制裁を……
私たちは、経営者をデパートごと吹っ飛ばしに来たのだ。
目立つから異能は使うな、との首領からの命令により、梶井特性の爆弾を設置。
あとはデパートからとんずらするだけってところで、問題が発生した。
「あれ？ これはこれは小さな蛞蝓が…… 敦くん塩持ってない？」
「持ってるわけないじゃないですか……」
かつての同士と、その同士を呆れた眼で見る人虎。
「青鯖…… 何で手前ェがこんなとこにいんだよ」
「それはこっちの台詞だよ」
『お久しぶりです、人虎さん』
「あ、お久しぶりです。マフィアさん」
ほのぼのしすぎだって？
もう片方が殺伐としてるんだから良いんだよ←
「おい太宰。これは忠告だ。今すぐこのデパートから離れた方が良いぜ」
「おや、爆弾でも仕掛けたのかな？」
『太宰さん実は透視能力持ってたりします？』
何この最年少幹部。
察し良すぎて恐ろしやぁ←
「まぁ、忠告はしたからな？ ほらA、早く行くぞ」
『はーい。それじゃ、太宰さん、人虎さん、またね』
なんて、軽い挨拶を交わして、私たちは、デパートを離れた……
いや、正確には、離れようとした、のだ。
背後から、急に光った眩い閃光。
その光は正しく、爆発前の“ソレ”だった……
『そんな、まさかっ……』
「バカなっ！！」
私たちの脳は
“設定した時間より早すぎる”
とか
“何故だ”
とか
そんな思考が浮かんでいたが
その答えを思索する時間など、残っていなかった。
意識を失い、気が付けば……
私たち二人は、ただ光の中にたたずんでいた。
―――――――ｷﾘﾄﾘ――――――――
以上、氷凛が担当しましたー
中途半端でスンマセン……
やぬっさん！
バトンパス！
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作者名：やぬっちゃん、氷凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://123
作成日時：2017年11月21日 0時
