【文スト】オタクがトリップしたらチートで愛されました

異能力８ ページ9

国木田「貴様……人喰い虎を
知っているのか？」






敦「あいつは僕を狙ってる！殺されかけたんだ！！この辺に出たなら早く逃げないと！」






敦くんは国木田さんの拘束を解いて逃げようとする



だが国木田さんが敦くんの腕を一回離してもう一度掴み捻って組伏せその上に馬乗りになった





お見事！(ﾉﾟ∀ﾟ)ﾉ







国木田「小僧！茶漬け代は腕一本か凡て話すかだな！」






いや国木田さん？私 茶漬け代払ったのに…







太宰「まぁまぁ、国木田くん君がやると情報収集が尋問になる。いつも社長に注意されているだろう」






国木田さんは不本意そうにも敦くんの腕を離した






太宰「それで、君はあの虎の何を知っているんだい？」






敦「…うちの孤児院はあの虎にぶっ壊されたんです。畑を荒らされ 鳥小屋も壊され それに倉庫も…死人こそでなかったけど貧乏孤児院がそれで立ち行かなくなって、口減らしに僕は追い出された…」






『…それは、災難だったね』






国木田「それで小僧、殺されかけたと云うのは？」






敦「あの人喰い虎…僕を追いかけるように、
僕の行くところの先々に現れるんです…
この間も鶴見の辺りを歩いていたときに__」







ー 人気のない夜道。街灯に照らされた道を歩く敦。何かの気配を感じとり、敦の足が止まる





ー カーブミラーで背後を伺うと、闇の中から
光点が二つ浮かび上がり_





ー 敦「！」





ー 敦は恐怖で体が硬直してもなお振り返ろうとする





ー その時、「虎だ！」「虎がいるぞ！」と
声が聞こえた





ー その声に緊張がとけ、慌てて逃げる
空には青い満月が浮かんでいた








敦「施設を追い出された二週間前から
何度もアイツの影をみた
きっと、僕を追って街まで下りてきたんだ」





太宰「その虎を最後に見たのは、いつの話だい？」





敦「？…鶴見の辺りであいつをみたのが…確か四日前です」





国木田「確かに、虎の被害は二週間前から此方に集中しているな。それに四日前に鶴見の辺りで虎の目撃情報がある」






太宰「ふーん…」







太宰さんはこちらを見てﾆﾔｯと笑った








太宰「敦くんとAちゃん、これから暇？」







敦 「『え！？』」






うん待って、敦くんは分かる、敦くんは分かるよ？でも何で私まで！？







敦(なんか猛烈に嫌な予感がする…)







太宰「君が人喰い虎に狙われているなら好都合だ」

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