【文スト】オタクがトリップしたらチートで愛されました

異能力３【人生万事塞翁が虎】 ページ4

敦side




【一杯の茶漬け】





梅干しにきざみ海苔 それに夕餉の残りの鶏肉
それを熱い白湯に浮かべ塩昆布と一緒にかきこむ





旨かったな…孤児院の台所で人目を盗んで
食った茶漬けは






敦「ダメだ、腹へって死ぬ」





僕の名前は敦、故あって餓死寸前です






孤児院を追い出され食べるものも寝るところもなく、もちろん金もなく かといって物を盗む
度胸もなくこんなところまで来てしまった…






もはや生きたければ盗むか奪うしかない…けど…






ー 院長「でていけごく潰し！お前など孤児院にもいらぬ！」




ー 院員「どこぞで野垂れ死んだほうが世間様のためよ」





五月蠅い！野垂れ死にだと？
僕は死なないぞ！なんとしてでも生きのびてやるからな






敦「よし、次に通りかかった奴を襲って
金品を奪ってやる！！」







……気配！！






後ろを向くと一人の少女がしゃがんでいた
よし、こいつにしよう





敦「お、おい！！財布をだせ！

ど、どうした！か、金をだせ！」






僕が脅した少女はこちらを向いた







僕はその子を見て綺麗という言葉しか出なかっただろう







『だ、大丈夫ですか？』







Aside






『だ、大丈夫ですか？』






だめだ敦君は固まったまま動かない…






おーい？大丈夫かー？






『えっと……お金ですよね…いいですよ！』







あんなにお金あっても困るだけだろうし…
それなら敦くんに貢ごう！←






敦「え！？」






いや「え！？」って何！君が言ったんでしょ！？






敦「いや、やっぱりいらないです！」






どっち！？






あっ確かこの時 敦くんって空腹だったよね
…あの飴？神ってこのために飴いれたのかな







『今、食べ物は持ってないので…これどうぞ』







敦「あ、飴？いいんですか？」






『もちろん』







敦「ありがとうございます。
そして……すみませんでした！！」





へ！？






『べ、別にいいよ怒ってないし』







敦「ありがとうございます。でも本当にすみませんでした！」







さ、さすが東西ヘタレ組の片割れだな…
この会話ヘタすれば永遠に続きそうだもん






『それより、あなたの名前は？』






まぁ知ってるけどね！






敦「敦です！中島敦」







『よろしくね敦くん、私は赤川Aです
Aって呼んで！』






敦「はい！Aさん！」ﾆｺ






はぅ！か、かわいい！！笑顔の破壊力パナィ！
尊い………

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