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異能力10 ページ11

太宰さん、怪しんだだろうな…ハァ






敦「…凄い自信ですね。…羨ましいです。僕なんか孤児院でもずっとダメな奴って言われてて、そのうえ今日の寝床も、明日の食いぐちも知れない身で…」





そう言い、敦くんは膝に顔を埋めた






『……ねぇ、敦くん』






敦「なに?Aちゃん」






『あのね、私は敦くんが今までどんな苦労をしてきたのかはわからない、超能力者じゃないからね


でも、これだけは言えると思う。この世の中のどこにも死んでいい人間はいないんだよ?


例え 大きな間違いを犯したりこの世の何処にも居場所がないと言われたとしても、君を必要とする人が現れる

それに少なくとも私は敦くんが必要だと思うしね』






太宰「!」






敦「何故、Aちゃんは僕が必要だと思うの?」





『別に根拠はないよ、でもさっき敦くんは
川に流されていた太宰さんを助けた。そこで
敦くんは命を救ってるんだ

…まぁ太宰さんは自 殺を目的としてたけどね』






すると、私の言葉を聞いた敦くんが静かに泣き始めてしまった







敦「ヒク……グス……」






『え?あ!ごめん敦くん!知らないくせに
偉そうなこと言って!な、泣かないで』アワアワ






敦「ち、違うよ グス ありがとう。Aちゃん」ニコッ






少しほのぼのとした空気になった瞬間、風が吹き曇っていた空が晴れ、キレイな月が現れた







太宰「却説、そろそろかな?」







ガッシャーン!








敦「!…い、今 奥で物音が!」





太宰「そうだね」






敦「きっと奴ですよ太宰さん、Aちゃん!」






『風で何か落ちたんじゃない?』






敦「ひ、人喰い虎だ!僕を喰いにきたんだ!」






太宰「落ち着き給え敦くん、虎はそんなところからは来ないよ」






敦「どうしてわかるんですか!」






太宰「そもそも変なのだよ ねぇAちゃん」






え?これ私が言わなきゃダメなパターンですか?






敦「…?」







太宰「君もわかっているんだろう?」







『えぇまぁ、…あのね敦くん いくら経営が傾いたからって そんな理由で児童を追放したりする?


大昔の農村じゃあるまいし、第一経営が傾いたのなら一人や二人追い出したところで
どうにもならない…


半分くらい減らして、よその施設に移すのが筋』






敦「な、なにを言ってるの?Aちゃん」

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クローバー - すごく面白くて一気読みしてしまいました!!これからも楽しみにしております!! (2022年3月16日 15時) (レス) @page20 id: 3b7ae8b837 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 超面白かったです!!!!1話から一気に読んじゃいましたwww更新楽しみにしてます! (2021年11月6日 22時) (レス) id: 0ccffa4196 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - レッドウルフさん» 福沢さんの初登場のトコっすよ!! (2019年12月7日 16時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - れおさん» あ、あとスミマセン……それ、どこのことでしょうか……?わからなくって…←おい (2019年11月4日 15時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - れおさん» スミマセン!ご指摘ありがとうございます!はい!更新頑張ります! (2019年11月4日 15時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レッドウルフ | 作成日時:2019年5月19日 17時

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