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あれから、どれほど時間が経ったんだろう。エーミール様に勧められた本を読み終え、パタンとその表紙を閉じた
なかなか興味深い内容だった。クランウェルにいた頃に私が読んでいた本とはまた種類が異なっていたが、表現力が高く自然と物語の世界へと惹き込まれていた気がする
em「どう、でしたか？」
『ｯ！…ェ、エーミール様…』
em「ぁ、すみません。驚かせるつもりはなかったんですが…」
完全に目の前のことにだけ集中していた為、後ろにいたエーミール様に気が付かなかった
そんな中、ふと窓の外を見れば太陽が真上にあったはずの空には静かに輝く月が浮かび上がろうとしている。まさか私がいたからエーミール様は此処から動けずにいたのではないだろうか…
『こちらこそ申し訳ございません。このような時間になるまで付き添って頂きまして…』
em「いえそんな…！私が勧めた本でしたし、こんなに熱心に読んでいただけると、こちらとしても嬉しいです」
そう言って柔らかく微笑むエーミール様にホッと少しだけ胸を撫で下ろした。…とは言っても、お引き留めしてしまった事実に変わりはないので罪悪感は残るのだが
そんな私の心境を察したのか否か、彼はとある提案をして下さる
em「その…もうすぐ夕食の時間ですし、良ければご一緒に食堂へ行きませんか？読まれた本の感想も、是非お聞きしたい…ので」
『…エーミール様さえ宜しいのであれば』
em「ぜ、是非！」
断る理由も無い。エーミール様が許可していただけるのであればと了承の意を伝えれば、まるで周りに花でも散らしそうな雰囲気を纏って彼は笑う
なんでそんなに嬉しそうなのだろうと不思議に思うが、それを敢えて聞くのも何だか違う気がして私は聞くことをやめた
図書館を出て、彼の１歩後ろを歩こうとすればエーミール様に首を傾げられる
em「隣、歩かないんですか？」
『…？私の方が身分は下です。幹部様の隣を歩いていいような人間では御座いません』
em「そんなこと気にしないでください！それに私は貴女に隣を歩いて欲しいで、す…」
その言葉にキョトン、と目を丸くすればエーミール様は何かに「ﾊｯ」と気づき急激に顔を赤くして「いや！あのっ！」と慌て始めた
em「しっ、下心とかではなくですね！えっと…別に身分とか気にしなくていいですよーって言うアレで！」
ワタワタと手を動かし忙しなく弁明をするエーミール様を見て、何とも言えない気持ちに襲われる
なんだろう…エーミール様といいチーノといい…ゾム様といい…この方たちはとても変わっておられる
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ライム - 苺のタルトの件…絶対twstやないですか！リドルくんのやつ！ (9月20日 21時) (
レス) @page36 id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
大蛇(プロフ) - 更新ありがとうございます！。レッドウルフさん！、返信気にしなくて良いのにありがとうございます。早急に…、早急に夢主ちゃんにケーキを貢がなければ！。銀座にひとっ走りしてくるか…。某寮長の面影も感じつつ、今回も面白かったです。これからも応援してます！。 (8月15日 9時) (レス) id: 9f7dedc430 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - 漆紫-urushi-さん» コメントありがとうございます！正解です😊 少しパロらせて頂きました〜 気づく人いるかなぁ程度だったのですが気づいてもらえて嬉しいですw (8月14日 13時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - 大蛇さん» 大蛇様、返信が送れていなかったというバグに今気づきました…申し訳ありません。毎回ありがとうございます！危なさ…大丈夫なのでしょうか！(白々しい) 是非楽しみにしていて下さいませ！ (8月14日 13時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
漆紫-urushi-(プロフ) - もしかしてですが、185話ってtwst要素入ってたりします？（気のせいだったらすみません！） (8月14日 11時) (レス) @page36 id: 6098977d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年10月20日 7時
