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em「え？」
『…机と椅子、お借りして宜しいですか？』
em「あ、はい！」
『ありがとうございます』と丁寧にお礼とお辞儀を返してくださったクランウェル様は、先程ゾムさんが座っていた椅子へと腰かけて、私の勧めた本を開いてページを読み進めようとしていた
窓から心地よい風が吹き込む、クランウェル様がページを捲る音だけが静かに響いている
しばらく呆然とその姿を眺めていたが、流石にそれも失礼だろうと私も近くの自分用に置いてある椅子へと腰を下ろした
em(絵に、なるんだよなぁ…)
チラリと盗み見た彼女のページを捲ろうとする指も、文字を追っているのであろう薄桃色の瞳も、風でなびく髪を耳にかける動作も…全てが美しい
美術館に飾ってある１枚の絵画を鑑賞している気分にさえなってきた
そんな絵画のような美しさを持つ彼女は、
em(グルッペンさんの婚約者で、ゾムさんの想い人で、チーノくんの大好き(？)な人、そして今回の戦争の戦利品でもあり_)
俺の練った作戦を打破した人間
グルッペンさんに聞いた話だ。彼らがクランウェル城でルイス国王を追いつめたときに、彼女は国が負けるという状況にただ怯えるでもなく、静かに盤上遊戯をしていたと
そしてその盤面には現在の戦況と同じような位置で駒が置かれており…
em(最終的に、我々国が負けていた)
我々国が戦争をする時に練る作戦は、自分の集大成を発揮できるよう務めている。大事な仲間が誰一人として戦争が終わったあとに欠けていないように
それを打破されたと知っては、流石の自分でも良い思いはしなかった
けれど、それと同時に一回りほど年齢が違う彼女に自分の練った作戦が打破されたと知った時は、感心もしたし…その知識に多少なり“嫉妬心”も芽生えた
em「何、考えてるんでしょ…」ﾎﾞｿｯ
わからない。俺には、この人の考えも、この人を城に置くと言ったグルッペンさんの考えも。ただ唯一我らが総統から言われた言葉
“gr「あの人形を生き返らせるゾ」”
生き返らせる。つまり、グルッペンさんに言わせれば彼女は今…死んでいるらしい。親に人生を掌握され、言いなりになり続けてきた操り人形
そんな彼女は私の勧めた本を手に取り、読むことを決めてくれた
元敵国の人間とか、そういうことを抜きにしても…彼女と正面から話してみたい。そんな欲は静かに、けれど確実に心の奥から湧き上がっていて
em(…仲良く、なれるかな)
その気持ちは、後にどんな方向へと進むのか…私には到底分かるはずもなかった
第一印象__新たな知識の矛先
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
