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意味深な言葉を残し去っていったゾムさんを頭に疑問符を浮かべ軽く手を振りながら見送る。どうしたのだろう、相談くらい俺でよければいつでも乗るのに
em(あっ、、もしかして恋愛経験もないような男には相談出来ないと言う意味だったり？？)
それだったら自分でも悲しいくらいにその通りなんだよなぁ…正直知識だって興味本位で読んでいた恋愛小説のものくらいで…なんて心の中で自虐を零していれば
『あの…エーミール様、』
em「…！」
突如、思考に耽り一人っきりだった私の世界へ彼女の声が聞こえてきた。いけないいけない。目の前にいる女性を差し置いて考え込むなど紳士の風上にもおけないだろう
そこまで思い、軽く周りを見回し…そして気づいた
em(あれ？もしかして今…ここにいるの私とクランウェル様だけなのでは？)
そのことを理解した瞬間。心の中がザワザワっと緊張という感情で撫であげられた
えっ、ゾムさん、何で君帰っちゃったの？先程の私の態度だって、ゾムさんがいてくれたからこそあの余裕を保てたものの…殆ど喋ったことの無い女性と２人きりの空間など、私には耐えられない
しかも少なからず疎らに座っていた兵士たちも昼の休憩時間が終わってしまったのか、見渡す限り１人も居なかった
『その、エーミール様？』
em「ふぁいｯ！」
『ﾋﾞｸｯ ぇ…？』
em「あ、ごめんなさっ…」
『い、いえ…』
果てしなく気まずい空気が流れる。どうにかこの状況を打破できる要素はないものか…そう思いつつ視線をあちらこちらに向ければ、机の上に乗っていた一冊の本が目に入った
私はまるで天から垂れる蜘蛛の糸を掴むかのように、助けを求めその本を手に取る
そこからはもはや勢いに任せ言葉を紡いだ
em「クッ、クラン…ウェル様は、ど、読書はお好きでしょうか！！よっ、良ければこの本とか！オススメなんです、が…」
『えっ』
私のあまりの勢いに驚かれたのか、クランウェル様はぴしりと固まってしまった。あ、改めて考えてみれば自己紹介はしたもののこうして喋るのは初対面のような方にいきなり見たこともない本を勧められたら…
em(あっ、俺終わったかも)
ある意味、不審者極まりないのでは？
前に友人が腹を空かせたと言ったのを聞いてバナナやビスコを差出したが、仲間内にとってはそれは不可思議な行動だという
それの二の舞になっているんじゃ…そう、心の中で冷汗を流していると
『…』
ふっ、と…私の手の中にあった本の重みが消えてく。見れば私が勧めた本は…
彼女の小さな手の中に収まっていた
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
