１４５✓ ページ46
.
エミさんに言われた言葉が俺の中で何回も反芻する。俺が？Aのことを？すき？
zm「は、ははっ…エミさんに好きとか分かるん？」
em「失礼やな！？お、俺にだって恋心くらい………うん。」
zm「自信ないんやんけ、何が“うん。”やねん」
em「と、ともかく！ゾムさんのその違和感の正体は恋！間違いないですよ」
何が間違いないや、ろくに恋愛もしたことが無いくせに。…まぁ女を欲の捌け口としか今まで思ってこなかった自分も自分だが
だからこそ…女にそんな情など、持ったことがない
zm「恋、なぁ…」
em「…ピンと来ませんか？」
zm「なんか…いや、まぁ言われてみればしっくりくるんやけどピッタリハマんないっつーか…」
正直に言えばそれは“恋”だと言われれば「あぁ、そうなんだ」と納得できる。一人の女のことばかりを考えて、いつでも会いたくて、彼女の全部に触れたくて
けれど…この感情がそんな恋だなんていう純粋で可愛いものにも思えなくて
会いたい(閉じ込めたい)、話したい(俺にだけ喋りかけて)、触りたい(他の奴に触らないで)…その澄んだ瞳で俺を、俺“だけ”を見て欲しい
お願いだから…他の人のモノにならないで
zm(あぁ〜…うざ)
いつからこんな感情を持ったかと問われれば…それはきっと“初めて彼女を見たときから”だ
これが、本当にエミさんの言う通り純粋で綺麗なイチゴのような甘ずっぱい恋心だとするのならば…
zm「…俺って、んなチョロいんか」
一目惚れ…したとでもいうのか。俺は、彼女にあのA・クランウェルという１人の女に
em「恋はするものではなく落ちるもの。そう言うらしいですよ、気づくまもなく、あっという間に奈落の底まで落ちて…やっと自覚する」
zm「奇襲か」
em「一種の例え話ですから」
そう言うエーミールは穏やかな笑みを浮かべていた。そんなコイツに俺はもう一つ、とあることを聞こうと思ってきちんと体を起こしたとき
キィ…と入口のドアが何者かの手によって開かれた。来訪者だ
em「おや…ﾌﾌｯ いらっしゃいませ」
zm「…！ぇ、ぁ、」
振り向き姿を見れば、そこに立って居たのは、俺が今一番
『こ、こんにちは』
zm(な、んで…今来んねん)
なんて認めたくない想い。なんでこんな時に限って目の前に現れる、なんで…自覚させてくる。顔が熱い、気持ちが…溢れる。あぁダメだもう…
zm(認めて、しまおうか)
なぁ、Aどうする？
_____どうやら俺はお前のことが好きらしいぞ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 925人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
