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今の質問でただでさえ途切れ途切れだったゾムさんの声がピタッと止まってしまった。彼は無意味にフードを被り直してみたり、近くにあった本をペラペラと開いてページを捲ってみたり、栞を移動させてみたり…行動が忙しなくなる
というか栞を移動させるのはシンプルにどこから読むのか分からなくなるのでやめて欲しいのだが…
em「言いたくないのなら無理にとは言わんけど…」
zm「…〜ツのこと」
em「へ？」
zm「さっき、エミさんも会うとるヤツ。きれいな顔しとるけど人形みたいに表情変わらんくて…笑ったら…その、可愛ええんやろうなって、思ったり」
私が驚愕から目を丸くしてゾムさんのことを見つめても、彼は先程とは打って代わり今度は堰を切ったように言葉がどんどんと溢れてきているらしい
彼の口は止まらない
zm「アイツのこと考えるとな、ここがな？ポカポカして暖かくなんねん。でもそれと同時になんか…ポッカリと何かが足りないような気もして寂しくなる。そしたらなんか無意識に足が医務室に向いてた」
em「…」
zm「だから起きた時めっちゃ嬉しかってん、でもすぐにグルッペンにアイツを取られた。自己紹介んときだって話せるかなって思ったのにいざ喋るってなると上手く喋れんくて、なのに…チーノや大先生とかは簡単にそんな壁乗り越えてアイツに触れる。俺だって…」
“俺だって、ちゃんとアイツに触れてみたい”
em「ゾムさん…」
もはや勢い任せにそう言った彼の顔は今までに見た事がないくらい赤く染っていて、でもそれと同時に少しだけ泣きそうになっている
きっとこの人は…
zm「なんなんこれ、何なんこの変なの。俺こんなもん知らん。病気か思てペ神に聞いても“そっかぁ…ゾムがねぇ”ってよくわからん親心みたいなん発揮されただけやったし」
em「ﾌﾌｯ それ、ちょっと私も今感じてます」
zm「…お前らに保護者面されんのは嫌や」
em「なんでよぉ！？」
zm「…神も、エミさんも、俺の“仲間”やもん。保護者ちゃう」
そう拗ねたように言われた言葉に少し気恥しい気持ちになる。この人は相手を褒めようとか喜ばせようなんてつもりで言っていないのだからタチが悪いなぁ…なんて
こういう所が彼が仲間内で可愛がられる所以なのだ
そんなこの人が私を仲間だと言ってくれるのなら、私もゾムさんの仲間として…彼のその謎の気持ちの正体を晴らしてあげようか
em「ねぇゾムさん」
zm「なに？」
em「…たぶんやけど、ゾムさん」
“その人のこと好きなんちゃうかなあ”
zm「………は？」
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
