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『あ、あの！グルッペン様、』
gr「ん？なんだ？」
目まぐるしい程の展開の移り変わりに戸惑う私を知って知らずか、グルッペン様は私の手を引き廊下をどんどんと歩いて行く
道中、グルッペン様が自身の耳に身につけている機械のようなものを押し
“gr「幹部から上位に通達。総統命令だ、今から５分以内に全員会議室に集合するように」”
と言っていたので、私が今から向かうのはおそらく会議室であり、そこで幹部の皆様とお会いするということは分かった
けれど、その内容についての詳細は何も聞かされていない私にとって、心の準備さえ出来ない今の状況はとても“不安”。その一言に尽きる
『その、私はこの後どうすれば…』
gr「別に何をしてもいいゾ。幹部のヤツらと話したいなら話せ、腹が減ったなら食べ物を食え、暇ならば遊べ、自分がやりたいと思ったことをやればいい」
「まずは挨拶の言葉でも考えたらどうだ？」と、言うグルッペン様
“やりたいこと”…それが分からないから私は質問をしているというのに、私の言葉の意味をわかっていながらわざとそう言う彼は意地が悪い
それに、今の私にこの国で自分の好きなように行動できる権利などあってないようなものじゃないのか
この国での私の立場は、一応グルッペン様の婚約者となっているのだろうけど…実際は違う
私は彼の婚約者という立場の皮を被った“人質”のようなものだろう。私に人質として成り立つ程の有能さはないが、表向き…つまり、他国への意味合いとしてはそう取らさざるを得ない
『少なからず人質という役割を持つ私にそんな自由を与えてよろしいのですか？』
だから私はなんの疑問を持つこともなくそう尋ねたのだ。それなのにも関わらず、
gr「…はぁ？」
何故そんな表情をするんだろう。私はただ当たり前のことを言っただけなのに
gr「お前、さっき俺が言ってた話聞いてたか？」
『はい。この国で自分を見つけろと』
gr「いやそこじゃなくてだな…」
自分の顔を私と繋いでいない方の手で覆い隠すようにし、「ﾊｧ…」溜め息をつかれるグルッペン様は立ち止まり、一呼吸おいてから私に向けてピッと指を指した
gr「“お前”は！“俺”の！“婚約者”に！なったんだゾ！この意味わかるか？？」
『？はい、きちんと心得ております』
gr「その顔、絶対わかってないだろ…」
どこか不服そうな顔をした彼は再び前を向き目的地へと向かうため歩き出しつつ、こう言った
gr「お前は人質などではない。お前は…Aは」
______俺たちの戦利品だ。
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
