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『…わか、りません』
俺の手を取り、優雅に流れる曲に合わせ綺麗にステップを踏む俺が婚約を申し込んだ女…A・クランウェル第１王女
そんな彼女は、俺の言葉に対して目に光を灯さず…深い闇の様な瞳をさせながらそう答えた
煌びやかに輝く黒色のドレスを着飾った女が、光の灯っていない深淵のような目をしている…どうにも不釣り合いにしか見えないその光景に
俺は、自然と目が惹き付けられた
“gr「…知りたいか？」”
冗談のようなセリフだった。なぜそう答えたのかと聞かれても「なんとなく」としか答えられないような疑問返しの言葉
それなのにも関わらず、彼女から返ってきた返答は『わからない』という曖昧かつ不透明な言葉
gr(やはりコイツは…)
俺は以前、仲間内にA・クランウェルという一人の人間を説明するにあたり自分が比喩した表現が間違っていないことを再確認する
彼女は生きながら、死んでいるのだ
人間として少なからず機能しているものの、両親に求められる為に理不尽な要求にも感情の起伏なく素直に従い続ける操り人形
gr(トン氏には悪いが、言いつけを破ってしまった甲斐があったものだ)
“tn「恐らくルイス国王はグルさんを婚約者として相応しいか見極めるつもりなんやと思う。やから変に波風立てんために目立つ行動は控えること！ええな？」”
そう念入りに言いつけられていたものの…バッチリと目立ってしまった
けれどしょうがない事だったんだ…と今にも人を射殺さんとするような目で俺を見ているアイツに、心の中で言い訳をする
後に起こるであろう面倒事を色々と頭の中で考えるよりも先に、体が動いてしまっていたのだから
トン氏を見ていると、このダンスが終わったあとに待ち受けているであろうお説教について考えてしまう為、俺は改めてクランウェル嬢に目を向ける
そして今度は俺から尋ねた
gr「…時にクランウェル嬢、そのドレスは自分で選んだのですか？」
『…？いえ、このドレスが“最適解”だとお母様が』
首を小さく傾げる動作で、薄紫色の髪が肩の後ろから垂れてくる。薄紫と黒が交じった光景に少しだけ笑みがこぼれた
最適解。この言葉が意味し、俺に心当たりのあることといえば…一つしか考えつかない。俺はちらりと視線をルイス国王へと向ける
彼が自分の娘に向ける目は…酷く冷淡だった
gr(それにしても、よく調べたものだな)
俺の“パーソナルカラー”など
元は誰がどの部隊に所属しているかを分ける為に付けたものだ、俺が部隊を持っていたのなんて何年も前の話だと言うのに
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くーね(プロフ) - すいません勘違いかもしれませんほんとにすいません (5月13日 13時) (
レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
くーね(プロフ) - ぱくりと思われる作品を見つけましたのでご報告させていただきます。他界隈なのですが、内容が類似していますので、あとタイトルがあまりに似すぎているという点から。bibiをカタカナで作者検索をして頂きますと、上の方に見つかります。1度ご覧になられて欲しいです (5月13日 13時) (レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - イヴさん» イヴ様ご指摘ありがとうございます…！申し訳ございませんでした、何故ロシアと書いたのでしょう…きっと私のその時の気分がロシアだったんだと思われます((( 設定込みで再記述させて頂きました！本当にありがとうございます！ (2022年10月22日 23時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - 初コメですいつも楽しく読ませてもらっています! 一つどうしても気になることがあって、25話（26ページ）の外国語の文なのですが、おそらくロシア語ではなくドイツ語だと思うのですが…… (2022年10月22日 22時) (レス) @page26 id: 3c45d8534d (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - ｴﾘﾝｷﾞさん» レスを忘れていて本当に申し訳ありません…！！そうですね、少し参考にしていますw 感情移入してくれて私としても嬉しいです、ありがとうございます…！ (2022年8月21日 16時) (レス) @page2 id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年7月26日 12時
