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132.朔間凛月side ページ40

いつだって、適当に

問題が起きても時間が解決してくれた

自分自身それがいいと思っていたし

寝ていれば知らずのうちに全てが終わっていた

でも


今回ばかりはそうも行かないらしい




貴方「え?今日?…あぁ…えっと」




睡眠を邪魔する音に不機嫌になって廊下を覗く

視界に映る五月蝿い集団

に囲まれる可愛い人


断り方を知らないのか、ただのバカなのか

あたふたと人にかき混ぜられ疲れた顔をしている

そんな面倒くさい集団に突っ込むのも大嫌いだし

何か言って嫌な視線を投げられるのも嫌い

そう、嫌いなの





朔間「はいは〜い、A〜?…こっち」

貴方「!」





するりと間に入り、白く細い手首を掴んでそのまま歩き出す

恨めしそうに俺を睨む視線より、今は

顔を手で隠して下を向きながら歩く彼の方が数100倍気になる


声は掛けたものの特に用も無ければプランも無い

けれど、後ろから聞こえてくる足音に

止まることなんで出来ない


さっきまで寝ていたのに

現実から、逃げられていたのに



ここ、入って



ある部屋に素早く彼を投げ入れて自分は扉の前で待ち構える

案の定追い付いてきた輩に絡まれた

お前何様だ、とか、返せ、とか

睡眠の邪魔されて丁度腹もたっていた所だし…





朔間「俺達の邪魔しないでくれる?部外者が出る幕なんて無いからさぁ…
俺達がこれから何するかなんて、馬鹿でも分かるでしょ?」





驚いた顔をする奴も紅い顔をする奴も

おずおずと帰って行く

扉を開けて見えるのは何とも言えない顔をしているAで


狭い空間に2人きり


この状況を勝ち取ったのは、自分のお陰






貴方「あ…えと、ありがと」






口元に手を当てる仕草も

極めの細かい白いその肌も

綺麗な声も

可愛い唇も


今だけは、今この時だけは

俺のもの

俺だけの、俺が独占できる






貴方「…凛月…?」


朔間「ねぇ…A」






俺だけのA…


"俺達がこれから何するかなんて、馬鹿でも分かるでしょ"









.









Aは馬鹿じゃ無いから








分かるよね…?

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夢見がちP(プロフ) - うおおおおおお!更新きたああああああ!! (2017年8月28日 9時) (レス) id: 4296378f20 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - モノクロキャットさん» コメントありがとうございます! 涙だなんて…嬉しいです。゚(゚´Д`゚)゚。 応援ありがとうございます(*^^*) 是非!よろしくお願いします~笑 (2017年1月1日 23時) (レス) id: 1dfb8a393e (このIDを非表示/違反報告)
モノクロキャット - 感情移入しやすいので涙流しながら見ています。更新頑張ってください!応援してます!友達にも紹介したいのですが、いいですか? (2016年12月30日 20時) (レス) id: 9a013e2555 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 夢見がちPさん» …確かに← 生きます!!!!!!笑 (2016年12月26日 23時) (レス) id: 8e5fc08d34 (このIDを非表示/違反報告)
夢見がちP(プロフ) - そるとさん» 死んだら更新出来なくなるから死なないで!!!(^ω^;);););) (2016年12月26日 9時) (レス) id: eb09c0480f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩味 | 作成日時:2016年7月3日 0時

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